続いて「Let'snote RZ4」のベンチマーク結果を紹介しよう。テストに使ったのは8GBのメモリと256GB SSDを搭載した「Let'snote RZ4(CF-RZ4JDMBR)」だ。ほかのモデルとはパーツ構成が異なるため、ベンチマーク結果が変わることもある点をあらかじめご了承いただきたい。
Windowsシステム評価ツールの結果は下記の表の通りだ。
「プロセッサ」のスコアは「6.9」とそれほど高いわけではないが、計算性能よりも省電力性能を重視したCore M-5Y31(0.9GHzGHz)をCPUとして搭載していることを考えれば妥当なところだろう。
「メモリ」のスコアと「プライマリハードディスク」については、上位パーツを搭載しているだけあってなかなか高めの結果が出ている。グラフィックス性能はWindows 8.1の快適さに大きく影響しないので気にする必要はないが、それほど悪くはないスコアだ。
Windowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)
CpuScore(プロセッサ) | 6.9 |
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MemoryScore(メモリ) | 7.4 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 5.6 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 5.3 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 8.1 |
CPU性能を計測する「CINEBENCH」では、「CPU」のスコアで「169」という結果が出ている。スコアとしては低価格ノートPC向けのCeleronシリーズよりは上で、モバイル向けのCore i5よりは下といったところ。
ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードで「530.1MB/秒」と十分に高速な結果が出ている。実際のファイル操作もかなり高速で、かつWindows 8.1の起動やレスポンスも早く快適に扱える。
「CrystalDiskMark」によるストレージ(HDD)のアクセス速度計測結果。SATA接続のSSDとしてはかなり高速な部類に入る |
256GB SSDを搭載した試用機では、Cドライブに199GBの空き容量が残されていた。大容量の写真や動画を大量に貯めこまない限りは十分な空き容量だ |
総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」では、かなり健闘した結果が出ている。おそらく、8GBのメモリ容量と256GBの高速なSSDの効果が影響しているのだろう。動画編集や写真加工など負荷の高い処理にはあまり向かないが、ストレージにHDDを採用したCore i3/i5搭載PCよりも作業の体感速度は上である可能性が高い。
グラフィックス性能についてはCPU内蔵のIntel HD Graphics 5300を利用するだけあって、パワーはさほど高くない。ただし比較的負荷の低い作品であれば、解像度や画質を調整することである程度は楽しめる性能を持っている。息抜き程度に楽しむのにちょうどいい程度、といったところか。
バッテリ駆動時間は10時間25分
「Let'snote RZ4」のバッテリ駆動時間は、カタログ上で約10時間(JEITA2.0)とされている。そこで実際の駆動時間を計測するためにバッテリーベンチマークソフト「BBench」で10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効にしてテストを行なったところ、公称値よりも長い10時間25分という結果となった(Windows 8.1の電源プランには「省電力」を選択)。
Windows 8.1のバッテリレポートを確認すると、設計上の(バッテリ)容量は36,020mWhをなっている。容量としてはそれほど大きくないのにも関わらずこれほど長時間駆動するとは、Core M-5Y31の省電力性能の高さに驚かされる。