「Let'snote RZ4」の液晶ディスプレイは10.1型で、解像度は1,920×1,200ドットだ。1,920×1,080ドットのフルHDと比べると縦に120ドット長い程度だが、実際にふたつの解像度を比べてみると意外に大きな差があることがわかる。およそタスクバー3本ぶんの違いなのだが、そのぶんより多くの情報を表示できる。

「Let'snote RZ4」の1,920×1,200ドットと1,920×1,080ドットのフルHD表示との比較

液晶パネルの駆動方式はIPSで、発色はかなり良好。視野角も広く、液晶ディスプレイを斜めから見ても色合いは鮮やかなまま(ノートPCで一般的なVAパネルやTNパネルでは、斜めから見るとコントラストが低下する)。タッチ対応液晶ディスプレイ一般的に光沢のあるグレアタイプが多いが、「Let'snote RZ4」では表面にアンチグレア保護フィルムが貼られており、光沢がかなり抑えられている。光の映り込みが少なく、光の強い屋外でも問題なく利用することができた。

液晶ディスプレイには発色に優れるIPSパネルを採用。さらに液晶パネルとディスプレイ表面のすき間を樹脂で埋める「ダイレクトボンディング」を採用することで、視差の少ない快適なタッチ操作を実現している

視野角の広いIPSパネルと光の映り込みの少ないノングレア加工の組み合わせで、液晶ディスプレイの見やすさは抜群だ

インタフェースが充実している点にも注目したい。「Let'snote RZ4」は10.1型のモバイルデバイスでありながら、USB 3.0×3、D-Sub、HDMI、1000BASE-T対応有線LAN、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットなど、接続端子類を豊富に用意している。

本体右側面にはD-Sub、ヘッドホン端子、USB3.0、音量調節ボタン、無線切り替えスイッチを用意

左側面のインタフェース類は、USB 3.0×2、有線LAN、、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロット、HDMI、電源コネクタの構成だ

映像出力端子が2系統あるので、D-SubとHDMIで2台の液晶ディスプレイを接続してみたが、認識されるのは1台だけだった。残念ながらトリプルディスプレイ環境にはならなかったが、1台だけでも十分便利に利用できるだろう。

D-SubはHDMIに対応していない格安プロジェクタや古めの液晶ディスプレイで利用できる

底面部にあるバッテリーは取り外し可能で、自分で交換することができる

Core M-5Y31(Intel HD Graphics 5300)は最大3つのディスプレイ接続に対応しているが、通常の「Let'snote RZ4」では内蔵ディスプレイを含めて2台までしか利用できない