アプリ上で内覧用の鍵の受け渡しができる「スマート内覧」

ホテルやオフィスでの活用のほか、不動産業界での活用も見込まれている。ネクストの井上高志代表取締役社長は、「Akerun」を使った内覧システム「スマート内覧」の実証実験を3月19日から足立区・江戸川区、横浜市といったエリアの一部の不動産で行なっていると明かした。

「スマート内覧」は、仲介会社がスマートロック専用アプリから内覧したい物件を選択して物件の管理会社に鍵を申請し、管理会社側で承認するとスマートフォン上に物件の合鍵が届くシステムだ。

井上社長によると、これまでの不動産仲介会社と電話で内覧日程を決めて鍵を手渡しする方法では、利用者を待たせてしまうといった時間的ロスや手続き上の手違いが、また物件管理会社では内覧時のトラブルやセキュリティ上の問題があったが、「Akerun」で利用者に一時的に鍵の権限を付与することでこれらの問題が解決できるという。

ネクストの井上高志代表取締役社長

「スマート内覧」は現在、エリア限定で試験運用されている