フォトシンスは23日、ドアの鍵に取り付けるだけでスマートフォンによる施錠・解錠が可能になり、合鍵をメールやLINEで送付することもできるという「Akerun(あけるん)」を発表した。同日から予約受付を開始する。発売予定日は4月23日。本稿では23日に開催された発表会の様子を交えつつ、「Akerun」の機能について紹介していこう。

製品発表会では製品説明に加えパートナー企業との取り組みについても語られた

専用のスマホアプリでドアの鍵を解錠

今回、発売が決定した「Akerun」は幅約68mm×高さ約118mm×奥行約41mm、重さ約200gの手のひらサイズのデバイスで、価格は税別36,000円。部屋の内側からドアのサムターン(つまみ)部分に「Akerun」を、ドアの縁に開閉センサーを装着するだけで、鍵を使わなくとも専用アプリをインストールしたスマートフォンでの解錠が可能になる。

発表会で登壇したフォトシンスの河瀬航大代表取締役社長は、実際にドアを使ったデモンストレーションを行ないながら「Akerun」の設置や利用方法について説明。河瀬社長によると、「Akerun」の取り付けは特殊な両面シートを使って貼り付けることで、ドアの素材を選ばず簡単な取り付けが可能ながらも、装着後は100kgの荷重にも耐えられるほど堅牢性が高いという。

取り付け後、ドアが閉まるのをセンサーが感知すると「Akerun」がドアのサムターンを回して施錠する。鍵を開けたい場合は専用アプリでアンロックしてドアに近づくだけで「Akerun」本体とスマートフォンがBluetooth認証し、鍵が開く仕組みだ。この「Akerun」を使うことで鍵を持つ必要がなくなり、開け閉め忘れの不安がなくなる。

実際に「Akerun」を手にして説明するフォトシンスの河瀬航大代表取締役社長

「Akerun」をドアに装着し、アプリをインストールしたスマートフォンとペアリングすることで使用可能

サムターン部分に本体を、ドアの縁にセンサーを取り付ける。ドア左上の黒いのがセンサーだ

アプリ上でアンロックしてドアに近づくと解錠される