最後にApple Payに関連して、モバイルペイメント業界で2015年に起こりそうなイベントをいくつか挙げておく。

  • Apple Payの米国以外の国でのサービスイン

  • AppleのChina UnionPay (銀聯カード)やAlipayとの提携とサービス展開

  • iPhoneでのNFC機能の一部開放(iOS 9以降)

  • iPhoneのセキュアエレメントの一部開放(カードキーや身分証明書アプリなど)

  • 欧州やアジア地域でのモバイルウォレットサービスの拡大

  • NFC読み取りに対応した決済ターミナルのさらなる増加(国内含む)

  • 日本での決済代行サービスのシェア拡大(PayPalやLINE Payなど)

総評すると、日本での大きなイベントはない可能性があるが、日本でも地道に決済代行サービスがシェアを拡大し、NFC対応決済ターミナルの数が増え、世界的にもこの傾向が続き、インフラ整備が進んでいくと予想する。2015年は地味だが躍進のための1年となることだろう。