USB 3.0接続でのパフォーマンス計測(RAID 1)
次は、RAID 1での計測結果だ。RAID 1は、別名ミラーリングとも呼ばれる。2台のHDDに同じデータを書き込むため、どちらか1台が故障しても、もう1台のHDDからデータを読み出せるのが特徴だ。RAID 1は、読めなくなっては困る大事なデータを保存するのに向いている。その代わり、RAID 0のように転送速度が向上するわけではない。
「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果は下に示した通りで、WD Red 6TB×2台によるRAID 1のシーケンシャルリード速度は179.1MB/s、シーケンシャルライト速度は171.5MB/sとなった。前述したように、RAID 1では転送速度は向上しないので、妥当な結果だ。データとしてすべて「0」を書き込む0Fillでも計測してみたところ、シーケンシャルリード速度は180.0MB/s、シーケンシャルライト速度は167.3MB/sであり、ランダムデータの結果とほとんど変わらなかった。
「HD Tune Pro 5.50」の結果は、リードの最大速度が170.0MB/s、最小速度が35.1MB/s、平均速度が131.2MB/sとなった。ライトの最大速度は145.3MB/s、最小速度は69.7MB/s、平均速度は120.0MB/sとなった。
ファイルベンチマークの結果は、シーケンシャルリードが169,094KB/s、シーケンシャルライトが166,790KB/sであり、HDD×1台のときよりどちらも多少低下しているが、これもUSB 3.0のオーバーヘッドのためであろう。
「ATTO Disk Benchmark 2.47」の結果は、転送サイズ8MBのリードが183.859MB/s、ライトが142.784MB/sであった。