WD Red 6TB単体でのパフォーマンスを計測

WD Red 6TBは、NASなどのRAID環境向けHDDであるが、最初にHDD単体のパフォーマンスを計測してみた。テスト環境は以下の通りである。

■テスト環境
CPU : Core i7-3770K(3.50GHz)
マザーボード : GIGABYTE GA-Z77X-UD3H(Intel Z77 Express)
メモリ : DDR3-1600 4GB×2
グラフィックスカード : ELSA GLADIAC GTS 250
HDD(システム) : Western Digital WD10EADS(1TB)
OS : Windows 8.1 Pro Update 64bit

まずは、定番の「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果から見ていこう。WD Red 6TBのシーケンシャルリード速度は183.5MB/s、シーケンシャルライト速度は180.3MB/sであり、公称通りの性能が出ている。5,400RPMの3.5インチHDDとしては、トップクラスの性能である。

HDDの場合は、基本的にデータを圧縮して書き込むような製品はないので、ランダムデータでも圧縮しやすいデータでも速度は変わらないのだが、念のために、データとしてすべて「0」を書き込む0Fillでも計測してみた。シーケンシャルリード速度は183.0MB/s、シーケンシャルライト速度は181.1MB/sであり、ランダムデータの結果とほとんど変わらない。

WD Red 6TB単体のCrystalDiskMark 3.0.3b

ランダムデータ

0Fillデータ

次に、「HD Tune Pro 5.50」を利用して、より詳細なテストを行ってみた。HD Tune Proでは、ディスク全域にわたるテストが可能だ。HDDの場合は、最初に利用されるディスク外周のほうがパフォーマンスが高くなるので、右肩下がりの曲線となる。

結果は下に示した通りで、リードの最大速度は182.2MB/s、最小速度は76.5MB/s、平均速度は135.7MB/sとなった。また、ライトの最大速度は187.7MB/s、最小速度は73.8MB/s、平均速度は134.0MB/sとなった。

WD Red 6TB単体のリード速度

WD Red 6TB単体のライト速度

ファイルベンチマークの結果は、シーケンシャルリードが174,236KB/s、シーケンシャルライトが182,941KB/sとなった。

WD Red 6TBのファイルベンチマーク結果

最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を利用して、転送速度を計測してみた。WD Red 6TBは、転送サイズ8MBのリードが189.930MB/s、ライトが176.690MB/sであり、こちらも公称を上回る優秀な結果が出ている。

WD Red 6TBのATTO Disk Benchmark 2.47結果