スマートフォンに限らずこうした複雑なデバイスは、どうしてもスペックシートで語られがちだ。全てのスペックが上位に来るものが完璧な端末か、といわれると決してそうではない。このことは、画面サイズが小さく、NFCや防水防塵といった他社では当たり前の機能を搭載しないiPhoneが、日本をはじめとする先進国で人気を博している点からうかがい知ることができる。

一方で、完璧な端末というものは存在せず、その人に合った最適な端末を選べば、それが完璧な端末となる。選ぶ際に、もちろん2年間きちんと働いてくれる性能も気にすべきだが、実際に手に取ってみながら、より感覚的な点を確かめられると良い。

その心地よさ、快適さはどんなスペックが裏付けているのか、と逆にスペックを辿っていくと、自分にとっての良いスペックが明確になり、選びやすくなっていく。多少時間がかかるかもしれないが、店頭で手に取りながら、じっくりと吟味し、スマホと自分の関係をより深く知るチャンスを作ってもらえればと思う。