フルセグ対応、ハイレゾ音源、液晶の好み
Androidスマートフォンは、製造するメーカーこそ違うが、同じOSをベースにしており、同じような画面サイズのバリエーションで、選ぶのが難しいかもしれない。メーカーによってAndroidのカスタマイズの仕方や便利アプリなどが異なるため、以前と同じメーカーの端末には慣れがあることも事実だ。それ以外の細かい機能差について、フルセグ対応、ハイレゾ音源、液晶の3つを指摘しておこう。
特に5インチ級かつフルHD(1920×1080ピクセル)以上の液晶画面を備えるスマートフォンを選ぶ際、テレビ機能として「フルセグ」に対応しているかどうかは、スマホでテレビを少しでも楽しもうと考えている人にとって非常に重要な機能となる。
ワンセグの解像度は4:3比率の場合で320×180ピクセルしかなく、これを画面いっぱいに引き延ばすため、当然画質は落ちる。フルセグはフルHDの画面で映すと高精細に表示することができ、快適な映像を楽しむことができるだろう。
また、フルセグを見る際に、外付けアンテナが必要な機種もあるが、ARROWS、AQUOSはアンテナを内蔵し、録画にも対応するため、手軽にテレビの高精細映像が楽しめる点でプラスだ。
また映像だけでなく、音楽再生を高品質に行えるハイレゾ音源への対応も、スペックの差として現れる。ハイレゾ音源とは96kHz/24bit以上の音質でマスタリングされた楽曲で、CDの情報量の3倍以上を誇る。より繊細さ、ダイナミックさがはっきりし、言うなれば「伸びやかで粒が立つ音」を体験することができる。
GALAXY S5、LG G2・isaiに加えて、XPERIA Z2、ZL2でハイレゾ音源への対応が可能だが、XPERIAではマイクロUSBポートから外付けのUSB-DACとの接続が必要な分、日常的に使う点では不便となるだろう。もちろん、ハイレゾ対応のヘッドフォンやイヤフォンを接続する必要がある。より高音質な音楽を楽しみたい人は、注目すべきトピックと言える。
液晶画面は、通常のTFT液晶、TFTの中でも寄り薄型を実現したIGZOパネル(シャープAQUOS)、有機EL(GALAXY S5)の3種類の方式がある。発色や環境による見やすさなどを比較して好みを見つけたいが、「文字の読みやすさ」に着目すると、自分にとって心地よい液晶と上手くであるのではないだろうか。