Siri SDK

iPhone 4Sで音声アシスタントのSiriが登場して試した瞬間、筆者は「将来、様々なアプリがSiriから利用できるようになる」と直感した。直近ではApple純正のアプリ「Podcasts」がSiriに対応し、声でPodcast再生の指示が出せるようになった。ジワジワとSiriに「命令できること」が増えており、これがサードパーティの開発者に拡大されるのではないか、と考えている。

メガネ型のウェアラブルデバイス「Google Glass」も、基本的に声で操作する仕組みになっているが、Glasswareと呼ばれるアプリを追加すると、声で命令する「動詞」が増えていく点が面白い。初期は「Google」(検索しろ)、「Take a picture」(写真を撮れ)、「Record a video」(ビデオを録画しろ)といった基本的な動詞しかないが、例えばEvernoteアプリを入れればノートにメモしろ、という命令が増えるし、Facebookアプリなら写真などをシェアしろと指示できる。

Siriに可能な命令が増加、サードパーティ開発者に拡大されるか

無数にあるアプリで、同じ動詞を共有する可能性もあり、そこをどうするかは考え物だが、できれば、Siriには、今ユーザーが何をしているか、という状況を把握して、命令を最適にこなしてくれるようになると嬉しい。

MacとのAir Drop

筆者はiPhoneやiPadにMacのファイルを取り込みたい場合、iPad登場当初から愛用しているGood Readerというアプリを利用している。iPadそのものをファイルサーバとしてWi-Fi経由でMacからファイルを送り込んだり、Dropboxにあるファイルをダウンロードしたりでき、ケーブルでつないで同期、といった手間は省けている。

しかしiPhoneやiPadからMacにファイルを送りたい場合は、メールやDropbox、Evernoteといったサービスを経由しなければならず、iPhone間で多用するようになったAir Dropに比べるとスマートとは言えない。Macに対しても、Air Dropでファイルを送れるようにして欲しいところだ。