Healthbook
ウェアラブルデバイスに必然性を持たせる手段の1つとして、健康管理の機能がある。Nike FuelbandやUP by Jawboneといったリストバンド型デバイスに加えて、Wi-Fiでつながる体重計やGPSを活用したジョギングアプリなど、既に様々なデバイスやアプリが登場している。
ユーザーは、ついになっているデバイスとアプリを選んで利用しなければならない。例えば、アプリはNike+を使いたいが、リストバンドはUPを使いたい、といったプラットホーム横断的な活用はできない。また、iPhoneそのものの加速度センサーも、持っている人の健康管理とは別の目的で、ユーザーの活動状態を監視・取得しており、Facebookに買収されたMovesはこのデータを使って詳細な活動記録を記録していた。
Appleのウェアラブルデバイス参入の噂とセットで、ウェアラブルの必要性を喚起する健康管理機能をiOSのプラットホームに取り込むのではないか、と指摘されている。Passbookになぞらえて、Healthbookと呼ばれるこの機能は、上記のような健康管理のデバイスやアプリのデータを統合して管理できるようにするかもしれない。
例えば、iPhoneそのもの、あるいはAppleが登場させるかもしれないウェアラブルデバイスで取得した活動情報を、Healthbookを通じて他のアプリで解析する、といった活用方法が期待できる。その際、バッテリーの消費もより効率化されるとよい。