• 複数のアプリを1つの画面に

前項で「画面に1つずつしかアプリを開けない」と書いたが、特にiPad向けには、この部分を変えてはどうだろう。WWDCが近くなって米国のApple系ブログメディアで伝えられるようになったのが、マルチウインドウ機能だ。

筆者はこの原稿を、iPad miniとロジクールのBluetoothキーボードを使って、ATOK Padで書いているが、Safariでウェブを検索したり、Pocketでクリップしてあるニュース記事を振り返ったりする。その際、やはりホームボタンを2度押ししてアプリを切り替える必要がある。もっとも、ロジクールのキーボードの右上にはホームボタンが用意されていて、本体に手を伸ばさなくてもすんでいる。

iPadの画面を分割して、ATOK PadとSafariを同時に表示することができたら、アプリの切り替え作業が必要なくなり、作業効率が上がるのではないか、という意見には筆者も大きくうなずくことができる。

その分割方法だが、水平、垂直方向に真ん中でばっさりと分割してもよいだろう。境界線をドラッグしてサイズを変えられるようにすることも自然な流れといえる。その場合、OS XのMission Controlのように、ホームボタンを2度押しして、マルチタスクの画面を表示した上で、どのアプリ同士を画面に表示するか、あるいは分割を解除するかを操作できるようになれば良さそうだ。

かつては2画面スマホというものもあったが……。イメージ的にはこんなものなのだろうか

ただ、もう少しiOSらしい方法も考えることができる。現在配信されているiOS向けの多くのアプリは、iPhoneとiPadの両方に対応している。そして、iPadの方がiPhoneよりもが面がはるかに大きい。このことから、同時に起動するアプリについてはiPhone向けのUIで小画面として起動する、という方法もあるだろう。あるいはそれを「ウィジェット」と呼ぶかもしれない。

  • 地図の公共交通機関対応

これについては、あまりコメントはない。iOS 6でAppleが独自の地図へ移行して、以前として進化の過程であることはわかっているが、少なくともGoogleマップでできていたことに追いつけるよう、電車、バスを交えた経路検索をお願いしたいところだ。 電車を乗り換えて30分で行けるはずの場所を検索するとき、「徒歩で2時間」という絶対に採用しない罰ゲームのような候補は、もう見たくないのだ。