音声アシスタントのコルタナ

搭載ソフトウェアの中でも最もマイクロソフトが紹介に時間をかけたのが、Windows Phone 8.1と同時にβ版の提供が米国で開始される「コルタナ」だ。コルタナは、AndroidのGoogle Now、iOSのSiriに相当する音声検索や通知などを行うパーソナルアシスタント。Xboxで最も売れたゲームと言われているHALOに登場するAIの名前をそのまま使っている。

コルタナは、Bingをベースに動作し、自然言語解釈や会話管理などの多くの機能がBing側に実装されている。コルタナは当初米国(英語)向けでベータ版の提供が開始され、その後、イギリス版(英語)、中国版の開発が予定されているという。

もう1つ、Windows Phone 8.1でサポートされるのがDual SIMだ。Dual SIMとは、1つの端末に2つのSIMカードを入れ、複数の契約/電話番号で利用可能にするものだ。

デュアルSIMでは、2つの電話、メッセージタイルが表示される

Dual SIMで何ができる

Windows Phone 8.1に搭載されるのは、DSDS(Dual SIM/Dual Standby)と呼ばれるもので2つのSIMでの待ち受けが可能(ただし通話はどちらか一方のみ)なもの。基本的には、QualcommのSnapdragonの機能を利用する。このため、現時点では、Dual SIMは、3Gモデルに限られ、待ち受けの片方のSIMは、3Gでの待ち受けが可能だが、もう一方は2G(GSM)での待ち受けという組み合わせしかできない。

Windows Phone 8.1では、2つのSIMに合わせて2つの電話タイルとメッセージ(SMS)タイルが存在するが、設定により、電話タイルを1つだけにすることも可能だ。GSMからW-CDMAという経過をたどった、EUやアメリカ、アジアといった国では利用可能だ。

設定により、1つの電話タイルにすることが可能で、この場合、通話、着信履歴も統合される

仕事とプライベートでSIM(電話番号)を分けたり、着信用と発信/データ用を別のSIMにして電話料金を節約するといった使い方があり、途上国の多くで利用されていて、比較的要求の多い機能だという。

電話帳に登録されている人物の電話番号ごとにどちらのSIMを使うのか指定することも可能

また、Windows Phone 8.1では、従来のFDD-LTEに加え、TDD-LTEやTD-SCDMA、SGLTEなどの通信方式もサポートされる。これらも途上国などで要求のある機能だ。