Windows Universal Appsの特徴

今回、マイクロソフトが発表したWindows Universal Appsの特徴は、Visual Studioを使い、スマートフォンの解像度からタブレット、デスクトップの解像度までをカバーするアプリケーションを開発できること。開発者は、複数の解像度に対応する1つの画面デザインを作ることもできるし、解像度別にレイアウトをそれぞれ作ることもできる。

Windows Phone 8.0で、アプリケーションの開発環境が変更されなかったのは、このようなユニバーサルなアプリ実行環境や開発環境をそろえることができず、8.1にまで持ち越しになったのだと想像される。このWindows Universal Appsのことを考えると、Windows Phone 8.1とは、「Sliverlightの組み込まれたデスクトップ環境のないWindows RT」のようなものといえるだろう。

Windows Universal Appsでは、アプリケーションを1つのデザインを複数の解像度に合わせることも、解像度別のレイアウトを用意する方法も選択できる

対象ハードウェアの範囲が拡大

また、Windows Phone 8.1では、対象となるハードウェア範囲が広がった。Windows Phoneは、製品の開発時間を短縮するため、利用できるSoCや画面解像度、その他の主要部品などが細かく指定されており、逆に、これに合わせることで、端末メーカーは、短期間でWindows Phoneマシンを開発できるようになる。

マイクロソフトも、多数のハードウェアをサポートする必要がなくなるため、Windows Phoneの開発工数を削減できるというメリットがあった。Windows Phone 8.1ではQualcomm社の3つのSoC(Snapdragon 200/400/400 LTE)をサポートし、512メガバイトのメモリ、4ギガバイトのストレージが最低要件となった。

また、これまで液晶の下に3つのタッチボタン、側面のカメラボタンを必須としていたが、タッチボタンは、液晶に表示を行うソフトボタンが利用できるようになり、カメラボタンはオプションとなっている。