では、何が変わるのか?
まず、これまで「イー・モバイル」「ウィルコム」として営業してきた店舗がリブランディングされ、「Y!mobile (ワイモバイル)」の店舗として営業をスタートする形となる。ヤフーによれば、現在全国に1000店舗ほどあるというイー・モバイル/ウィルコムのキャリア店舗をY!mobileにリニューアルした際には、Yahoo!ショッピングの商品受け取りやヤフオクの出品受け付けなど、Yahoo!サービスと連動したリアル店舗窓口としての役割を与えていく方向で検討しているという。
また、Yahoo!カードサービスなどを組み合わせた会員獲得窓口など、全国各地にあるというキャリア店舗の特性を活かし、最近ブームとなっているO2O (Online to Offline)的な利用を推進していくようだ。
一方で、目に見える部分ではソフトバンクとの関係がやや希薄になる。これまで、値段以外でソフトバンクとの差別化が難しかったイー・モバイルとウィルコムだが(ソフトバンクは2社を低価格の別ブランドとして扱っていた節があり、さらに海外では大手キャリアが別の低価格ブランドを抱えるのはごく普通の戦略として用いられている)、改めてY!mobileとしてヤフー傘下でスタートを切ることで、「Yahoo!ブランドを前面に推しだした携帯キャリア」として、独自の道を歩むことが容易になるからだ。