Leap Motionはどう使う?

さてここで軽くLeap Motionとは何かを解説しておこう。パームレスト右手にある黒いパネルの下に赤外線カメラとLEDが隠されており、上空に手をかざすことで手や指の動きを解析、その情報を利用して様々なアプリの操作を行う、というものだ。平たくいえばハンドパワー(古い)で操作するためのデバイスなのだ。

Leap Motionを使うには、まずFn+Spaceキーを押してLeap Motionの電源を投入し、Leap Motionを利用するアプリを専用ランチャー「Airspace Home」から起動する。専用アプリはゲーム類が多いが、Leap Motion用アプリストア「Airspace Store」へ行くと、Windowsを操作するアプリも入手可能だ。ショートカットキーで電源を入れる部分以外は、単体で販売されているLeap Motionユニットと同じ。Windows操作用のアプリ「HandWAVE」を入れて操作してみたが、水平に差し出した手のひらを上下に傾けるだけでスクロールするなど、ちょっとした未来感が味わえて非常に楽しめた。

右パームレスト部にある黒線の下に、Leap Motionのセンサーユニットと指紋認証ユニットが仕込まれている

Windowsの起動中にFn+Spaceキーを押すと赤ランプが点灯し、内蔵Leap Motionセンサーの電源が投入される

Leap Motionを操作するには、センサーの上20cmくらいのところに手をかざす。右の写真では、5本の指の開き方まで割と正確にトラッキングしている点に注目だ

Leap Motionのアプリは「Airspace Store」で必要なだけ入手できる。有料のものもあれば、Windows環境では使えないものもあるので、説明書きを読みつつ試す

Leap Motion用アプリを使うには、デスクトップ上の「Airspace Home」アイコンを開き、使うアプリをここから起動する

センサーが右手にあり、有効範囲(センサー中心から左右75度)もあらかじめ決まっているため、左手がうまく認識されないことがしばしばあった。また、手をセンサーから最低でも15cmは離さないとうまく反応しなかったため、長く操作しようとすると、けっこう手が疲れる。センサー部がパームレストに一体化しているため、これはしかたないところだろう。だが操作に慣れてくると楽しい。

動画
「HandWAVE」を使ったスクロール操作。モーションを検知すると、画面中央にアイコンが出る点にも注目

ENVY17 LMSEにはLeap Motion用のアプリが何本か(Google Earthなど)組み込まれているが、Leap Motionを使ったHPらしい具体的なソリューションが用意されていないのも残念だ。例えば、ENVY17 LMSE専用の操作用Leap MotionアプリをAirspace Storeで配布するとか、ENVY17 LMSEユーザーにはLeap Motionアプリの無料/割引きクーポン(のようなもの)を付けるとか。そうした配慮がないと、Leap Motionでちょろっとゲームをやって終わり、という人も出てくるだろう。製品の着想は面白いだけに、最後の"使わせる"部分のツメが弱いのはなんとも惜しまれる。