Apple IDが「コンテンツの」ハブになる
現在改めて考えてみたとき、デジタルハブの中心にあるものはなにか。コンテンツに関しては、MacではなくApple IDだ。Apple IDは、Appleが提供するアカウントサービスだ。iTunes StoreやApp Storeなど、Appleのデジタルコンテンツストアで購入する際に利用する。
各種ストアは再ダウンロードが可能になったため、例えばiTunes Storeで楽曲を購入すれば、iPhoneやMacから曲を削除してしまっても、同じApple IDでログインしているデバイスからなら再ダウンロードができる。今まで、Macのハードディスクに保存していなければならなかったコンテンツをクラウドに置いておけるようになり、バックアップの心配もなくなった。
同時に、巨大な容量のハードディスクをストレージに持たないスマートフォンやタブレットを前提としたクラウドを、いかに快適なデジタルハブとして活用するか、というアイディアだ。
ちなみにこのクラウド型のハブのメリットを最大限に生かしているのは、初期はハードディスクを搭載していながら現在は非搭載で、ネットとテレビの間に入る小さな箱になってしまったAppleのセットトップボックス、Apple TVだ。