さあ、ゲームスタート……。
と思いきや、今度はiPhoneのカメラがキーボードを認識しない。え、なぜ……? さっきは簡単に認識したのに!
嫌な予感が脳裏をよぎる。ひょっとして、このアプリ、iPhoneのカメラが認識するキーボードの角度がかなりシビアにできているのではないだろうか。つまり、水平な場所じゃないとダメなのだ。
仕方なく紙の下に敷いていた本に別の冊子を重ねるなどして厚みを微調整していく。高さをきっちり合わせるのだ。……週末の夜にいったい自分は何をやっているのだろうか。ふとそんな疑問が湧いてくる。
ともあれ、綿密な調整の結果、やっとアプリにキーボードを認識させることができた。よし、今度こそゲームスタートだ!
降ってくるアルファベットと同じキーを叩く。すると柔らかいタオルの上に置かれたペーパーキーボードは予想通りクニャッと沈み込み……。
画面に「Pause screen」が出現した。うわあああああ! こんなちょっとしたズレで認識しなくなるのか!
これは完全に計算違いだった。……いや、心のどこかでは嫌な予感はしていた。やっぱりそうだった。ペーパーキーボードはキーボードをきちんとカメラが捉えられないと一瞬で「Pause screen」画面を出してしまうのだ。
再びタオルとカメラを微調整して、何とかゲーム再開するも、タイピングしようとすると、
「Pause screen」である。
なんだこれ! いや、悪いのは完全に想定外の遊び方をしているこちらなのだけど。
結局、その後キーをタイプするたびに「Pause screen」が出現するというにっちもさっちもいかない状況に陥り、叩くのではなく"そっと触る"ことで偶然認識できることを狙うという作戦に切り替えた結果、何とかゲームを進行することに成功。
結果は871ポイントとなった。タオル、惨敗である。