「どう? タイピング、やりにくかったんじゃない? 机の上に紙を置いただけだと入力が難しいでしょ」

(えっ……そんなことなかったけど……かなり良好な反応だったけど)

「そこで思ったんだけど、紙の下にいろいろなものを敷いてみて、どうすれば快適にタイピングできるのか試してみてよ!」

すっかり"紙でのタイピングが快適ではない"ということになっている担当編集。「いや、意外とよかったですよ」と言うのは簡単だが、しかし考えてみれば確かに机の上よりも快適にタイピングできる環境がないとも限らない。

ということで、ここはひとついろいろなものをペーパーキーボードの下に敷いて同じゲームで遊んでみることにしよう。基準となるのはゲームの得点だ。2289ポイントを上回れば机の上より快適であるという証明になる。

候補その1:タオル

タオル

まずはタオルだ。ふかふかして柔らかい生地であり、机よりも打鍵感はさらにない。しかし、紙がタオルに沈むことで指の動きをiPhoneカメラがより捉えやすくなり反応速度が増す――ということは考えられないだろうか。

さっそくやってみた。

タオルを敷き、紙をのせる。そしてiPhoneを……立てようとしたのだが、立たない。考えてみれば当然のことだ。iPhoneを横にして置くのではなく、側面の細い部分を下にして立てようとしているのだから、タオルのような柔らかい素材の上に安定して立つわけがないのだ。

仕方ないので、紙をタオルからずらし、iPhoneを立てる場所だけは下に本を敷くことにした。これなら大丈夫だろう。

苦肉の策