ここまでの発表で、森川社長にしろ桝田執行役員にしろ、しきりに口にしている言葉がある。それが、「世界」という単語だ。
冒頭でも述べた通り、すでにLINEのユーザーは2億人を突破しているが、そのうち8割は海外のユーザーである。現在LINEは17の言語をサポートするなど、LINEはすでにグローバルなプラットフォームとしてスタートしているのだ。
森川社長は今後の海外展開について「各国のローカル企業と提携してコンテンツを提供していく」とし、台湾やタイ、香港、スペインでの実績を紹介。各国の著名アーティストの公式アカウントや、現地でのグッズ販売について解説した。
今後は年内3億ユーザーを目指し、世界に向けて展開していくというLINE。そのための施策として打ち出すのが、「Communication」「Contents」「Commerce」からなる「3C」構想だ。
具体的には、今秋からLINEに「ビデオコール機能」(Communication)を追加する他、「LINE Music」(Contents)で音楽配信事業を開始、さらに「LINE MALL」でEC事業にも参入する。
メッセンジャーアプリからプラットフォームへと舵を切り、大きく成長を遂げたLINE。次の一年は、2億ユーザーという巨大なリアルグラフを武器に、世界でのさらなる飛躍を狙う。
(記事提供: AndroWire編集部)