今から約2年前、2011年6月に登場したLINEは、その後またたく間に急成長を遂げた。2011年12月には1,000万ユーザーを達成、さらにその半年後には5,000ユーザー、2013年1月には1億ユーザーを突破している。7月21日にはついに2億ユーザーを突破するなど、成長はさらに加速。森川社長によると現時点での数字は2億3000万以上であり、1時間ごとに63,000ユーザーが増加し続けているという。これは前年比で約460%の伸びであり、LINEの驚異的な成長が見てとれる数字となっている。
2億という数字を見てもわかる通り、LINEのユーザーはすでに日本よりも海外ユーザーの比率が高い。森川社長によれば、約8割が海外ユーザーとのことで、特に台湾(1,700万人)、スペイン(1,500万人)、インドネシア(1,400万人)の伸びが顕著である。もちろん、もっともユーザー数が多いのは未だに日本ではある(4,700万人)。
また、アクティブ率が高いのもLINEの特徴だ。前年の同時期と比べると、LINE内で送信されているメッセージの数は440%(一日に約7億件)まで増えており、スタンプの送信数は488%(1億件)にまで達している。
なぜLINEは世界中でこれほど受け入れられたのか。
その理由について、森川社長はPCからフィーチャーフォン、そしてスマートフォンへと移り変わってきたデバイスシフトを理由に挙げ、マルチコミュニケーションアプリとしてのLINEの有用性を強調する。
「LINEを世界の共通言語にすることが我々の真の目標です」(森川社長)
ではそのために、LINEは次の一年間、どんな戦略で世界に臨むのか。