続いては、出澤取締役が登壇し、企業によるLINE活用について発表した。
出澤氏によると、現在100を超える企業がLINEをマーケティングに活用しており、さらに中小企業を対象にした「LINE@」では1万1,000を超える店舗が参入しているという。この実績から、出澤氏は「LINEはスマートフォンの広告マーケットにおけるリーディングメディアである」と主張する。
LINEの強みは、企業によるPRがユーザーにとって不快なものにならず、ユーザー同士のコミュニケーションに自然に溶け込むこと。LINEがユーザーと企業をスムーズにつなぐ役割を果たしているのである。
出澤氏は、具体的にLINEを活用して効果があった事例として、「LIP SERVICE」や「コアラのマーチ」「桃の天然水」などを挙げて説明。たとえば「桃の天然水」では、特製のオリジナルスタンプがもらえるコードを製品につけたことで売上が急増し、結果的にスタンプは20万ダウンロードされたのだという。つまり、少なくともこの企画で20万本の製品が売れたことになるのだ。
最後に出澤氏は、TVCMや新聞広告などの「Aboveライン」と、DMやクーポンといった直接購買につなげる「Belowライン」の2つのラインを挙げ、「これまでは交わることのなかったこの2つのボーダーをLINEが1つにしていく」と、広告マーケットにおけるLINEの立ち位置について説明した。