2画面の恩恵は様々な場面で享受できるが、まずは何と言っても地図の見やすさが段違いだ。2つの画面をつなげたときのディスプレイの大きさは5.6インチで、これは最近のハイエンド機よりさらに大きく、タブレットに肉薄するレベル。当然、地図アプリは広い画面を目一杯使える方が使いやすい。画面と画面の間の枠がちょっと気になるが、地図アプリそのものの動きはカクつくこともなく、2画面同時の操作も快適に行うことができた。
もうひとつ、2画面をつなげることで便利になるのがウェブ閲覧時だ。地図同様、ウェブも広くて大きな画面で見た方が絶対的に快適である。……ただし、ウェブについては注意点がある。それは、普通に縦方向に端末を持つと、真ん中の枠でウェブの画面がぱっくり区切れてしまうということだ。枠の幅がそれなりにあるせいで、ものすごく違和感を生じてしまう。
ということで、ウェブ閲覧時は端末を横にするといい。上下の画面の間にスペースが入るのは、さほど気にならないからだ。今後、端末がさらに進化して枠の幅がほとんどゼロになったら、左右どちらでも変わらず使えるようになるだろうか。それはちょっと楽しみだ。
大画面の恩恵その3は、文字入力時だ。スマートフォンではフリック入力、またはPCなどと同じキーボード形式での入力が主流だが、特にキーボード形式での入力は、スマートフォンのディスプレイサイズではキーが小さくなりすぎて少々辛いものがあった。
「MEDIAS W N-05E」であれば、2画面をつなげることで1画面を丸々キーボードの表示にあてることができ、キーの大きさも十分確保できるのである。フリック派にはあまり関係ないが、キーボード派のユーザーにとってはこれまでのストレスがなくなるのではないだろうか。