先日3月21日、記者向けに行われた説明会においても孫氏は述べていたが、この好調な業績は「つながりやすさNo.1へ」のスローガンの元愚直なまでに邁進しているからに他ならないのかもしれない。
孫氏自ら「ギネスブック並み」と称するプラチナバンド基地局数の加増の恩恵は、音声通話においてもデータ通信においてもNo.1を持続している。唯一ランドマーク別のパケット接続率においてゴルフ場でNTTドコモに後塵を拝す格好だが、家電量販店や高速道路のサービスエリアなどにおいてはソフトバンクが優位という数値を示した。「昔は繋がりやすさを求めるためauさんに乗り換えた、というお客さま。でもこれからは繋がりやすさを求めてソフトバンクへ」という図式になるのではと強気な姿勢を孫氏は見せた。iPhone 5のLTEエリアを首都圏、中部、近畿の現状を示すと、孫子の発言が理解できるだろう。
同氏はさらに、2013年4月初旬には山手線圏内においてダブルLTE化を完了させるという。パケ詰まりともおさらば。それがこれからのソフトバンクのiPhoneのメリットとなるのは想像に難くない。それを実現するための設備投資においては、6,984億円もの巨額を投じていることからもソフトバンクの、孫氏の本気度が窺えるのではないだろうか。