それでは、2013年3月期はどうだったのか。売上は、3期連続過去最高の6%増の3.4兆円、また償却前の営業利益EBITDAにおいては1.1兆円となり8期連続最高益(13%増)、こと、モバイル営業利益率においては日米通信事業者においてNo.1となる50%の利益率を記録。AT&Tやベライゾン、もちろんNTTドコモをも凌ぐ数字であるのは言うまでもない。
また、営業利益に関してはNTTドコモの8,372億円に迫る7,450億円となり、2012年度の営業利益増減率においては、NTTドコモの4%減に比して前年度比10%増と一気に差を詰める格好となった。経常利益に関しては6,532億円、当期純利益は2,894億円と順調に推移していると孫氏は述べた。連結業績サマリーで見ると当期純利益で前年度比243億円減となっているものの、前年度の米Yahoo! Inc.株式売却の影響、Renren Inc. 上場などの影響があってのものだという。キャッシュフローにおいても順調に推移していると孫氏は語り、純有利子負債についても着実に減少しており約0.48兆円、仮に今買収が進められている米国Sprint社の転換社債取得をしてもなお約0.73兆円の見通しだという。