加藤氏が重点取り組み分野として挙げたのが、ドコモ・ヘルスケアを中心としたヘルスケアデータの一元管理化、ライフスタイルの提案を行っていくという“健康”について。食事・運動・睡眠/癒やし・保険/医療。これらをスマートフォンで一元管理し、トータルでサポートを促進させていく。

その第一弾として2013年4月よりローンチされる「わたしムーヴ」、6月にはユーザーのバイオリズムに合わせたアドバイスを行う「カラダのキモチ」、2013年冬には健康的な生活をサポートする「からだケアエージェント(仮称)」をサービスインし、ユーザーのウェルネスを強力にサポートしていくと語った。

重点項目として挙げているヘルスケア。新たなサービスを投入し、ユーザーの健康をサポートしていくという

モバイルによりコミュニケーションの在り方が進化したこと、溢れる情報から適切な情報を適切なタイミングでユーザーに届け、「便利」「安心・安全」「楽しい」生活を支援する。「スマートライフのパートナーへ」というテーマを実現するために、日常生活を見守り安心をサポートする“モニタリング”、iコンシェルのようにユーザーが望むプランをスムーズにアレンジする“プランニング”、ユーザーの趣味・嗜好に合ったモノ・サービスを提案する“マッチング”、専門知識に基づいて適切に行われる“アドバイス”の柱で、ユーザーの立場に立ったサービスを提供していく。

「スマートライフのパートナーへ」を実現するための概念がわかりやすく描かれたスライド

そのためには、利用機会の拡大や基盤の整備は必須であり、ドコモ初となる事業本部を社内に設置するという。7月1日より設立されるスマートライフビジネス本部は、スピード感の向上、更なるサービスの創造・拡大の推進、そして新領域8分野(メデイアコンテンツ・コマース・金融・環境/エコロジー・メディカルヘルスケア・安心/安全/教育・モバイル・共通基盤)の推進をグローバルに行うと明かした。

利用機会の拡大、それを支える基盤の整備に注力

ステージを定めながら着実にステップアップし、スマートライフへ繋げていくグローバル戦略を語る加藤氏

社内に初となる事業本部を設立する姿勢からも、抜本的な構造改革に臨む姿勢が見て取れる