実際にどういった形でNAVERまとめが表示されるのかはこの時点では明らかにされなかったが、例として挙げられた画面を見るに、どうやら検索結果表示画面の一番上、リスティング広告(検索キーワードに連動して表示される広告)と通常の検索結果との間に表示されるのではないかと思われる。

ではこの仕様変更で、どんな影響が表れるのだろうか。

まず、連携することにより検索結果に独自性がプラスされ、他の検索エンジンと明確に差別化することが可能になる。検索した結果、結局たどり着くところはNAVERまとめであることが多い、という人にはありがたい。

また、検索結果のトップに必ず表示されるということは、SEOによる勝負に不戦勝したようなものであり、NAVERまとめへ流入するユーザーがこれまでよりもはるかに増えることが予想される。

NAVERまとめはPVによるインセンティブ方式を採用しており、PVを稼げば稼ぐだけユーザーにお金が支払われる仕組みになっているため、NAVERまとめに参入する一般ユーザーの数も増えるだろう。これによりまとめ全体の質が底上げされ、それが検索結果に反映されて、さらに検索満足度が高まる——これが、Yahoo! JapanとNAVERまとめ両者が想定する理想形だろう。

連携前の検索結果(イメージ)

連携後の検索結果(イメージ)

ただし、NAVERまとめの多くはあくまでも"情報をまとめたページ"であり、情報そのものではない。たとえば「築地」で検索した場合、これまでは築地場外市場の公式サイト、Wikipediaの「築地」などが上位に表示されていたが、連携後は「築地の美味しいお店 - NAVER まとめ」や「【厳選】築地市場おすすめのお店まとめ(場外編) - NAVER まとめ」などが上位に表示されることになる。