そんな「NAVERまとめ」が生まれた背景には、インターネット検索を取り巻くニーズの変化がある。これまでネットユーザーが情報を取得するための方法は「ロボット検索」か、またはYahoo! Japanによる「リンク集(ディレクトリ検索)」が主な手段であったが、それらの方法では"曖昧な情報"を探し出すことが難しいという弱点がある。

そこでNAVERはユーザーによって情報が整理されたまとめページ、すなわち「NAVERまとめ」を加えることで、検索満足度を高めようとしているのだ。

Yahoo! Japanが目指すのは「世界一、日本についての回答力がある会社」

Yahoo! Japanだけで解決できることは解決し、パートナーの力を借りるべきところは借りていく「only1戦略」を打ち出す

一方、Yahoo!Japan側にはどんな狙いがあるのか。宮坂社長はまず、ネットユーザーが検索をする理由として「答えを知りたい」ニーズがあると分析、「世界一、日本についての回答力がある会社になる」ことがYahoo! Japanの目標であると語った。

現在、Yahoo!検索の日本におけるシェアは64%。ニュースなどその他のコンテンツと合わせれば、実にネットユーザーの82%が月に一度はYahoo!を利用している状況だ。

しかし、宮坂社長は現状に満足しておらず、「回答のクオリティは本当にこれでいいのか。まだまだ質を高めていくべきではないか」と述べる。