本製品で最も特徴的なのは、PCの機能としてのテレビ視聴・録画と、PC側の機能とは半ば切り離された視聴専用のテレビモード「パッと見テレビ」の2つが用意されている点だ。付属の専用リモコンの“テレビ”ボタンを押すと、最短で2秒ほどでテレビが起動する。このモードでは一般的なテレビとほぼ同じ使い勝手でテレビ視聴が行える。専用リモコンでザッピングしながら視聴でき、"dボタン"を押したときのデータ放送の閲覧ももちろん可能。

HDMIポートに接続したゲーム機などの外部機器の映像も、“入力切換”をすればすぐに映し出すことができる。「パッと見テレビ」のテレビ機能は、あくまでも視聴専用のため、見ている番組をその場ですぐに録画することはできない。

録画するとき、あるいは録画したテレビ番組を再生したいときは、PCとしてWindowsを起動し、「SmartVision」を利用することになる。最初からPCとして電源をオンにして利用するのもよいが、「パッと見テレビ」で起動した場合でも、同時に裏側でWindowsも起動するため、PCが完全に起動し終わればWindowsの画面に切り替えることが可能だ。「SmartVision」ではテレビ番組の視聴はもちろんのこと、ダブルチューナーによる2番組同時録画が行え、その間はテレビモードに切り替えて別番組の視聴もできるようになっている。

「SmartVision」でのテレビ視聴時の画面モード「スリム」

「SmartVision」でのテレビ視聴時の画面モード「ノーマル」

「SmartVision」でのテレビ視聴時の画面モード「アドバンスト」

録画したテレビ番組の一覧画面

「パッと見テレビ」や「SmartVision」上でのテレビ視聴時は、付属のリモコンでレスポンス良く画面操作可能だ。2秒ほどでテレビが起動するのをはじめとして、録画の開始や方向ボタンによる番組表内の移動など、筆者の所有するテレビ「TOSHIBA REGZA 37Z1S」と比べても、かなり軽快に操作できるように感じる。

付属の専用リモコンは大きめのサイズ

番組表の操作も快適。リモコンのレスポンスは非常によい

視聴中でも各種機能を実行できるソニー製品のXMBのような“テレビメニュー”も用意される

実際にストップウォッチで手動計測したところでは、「パッと見テレビ」の起動に約2.5秒、EPG番組表の表示に約3秒、「SmartVision」上での録画開始は1秒未満だった。特に"dボタン"を押してからデータ放送の画面を表示するまでの時間は、いったんデータを受信し終わった後であれば1秒ほどしかかからない。データ放送画面での操作ももちろん快適だ。残念なのはチャンネル切換にかかる時間で、実測でおよそ2.5秒だった。「パッと見テレビ」での起動が同等の2.5秒なだけに、チャンネル切換に時間がかかってしまうのは非常にもったいないところだ。

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