23インチディスプレイということで、広いリビングにメインテレビとして設置するのはさすがに厳しいが、メインPCとして十分以上に耐えうるスペックなので、仕事用に、PCゲーム用に、あるいはセカンドテレビにと、幅広く活躍してくれるはず。
たとえば平日の夜遅くまで会社で仕事をしている人にとっては、帰宅後のテレビのチョイ見にも最適なメインPCとなるだろう。なにより“PCを起動する”という意識をもたず、気軽に、すばやくテレビを見られる点が魅力的。仕事でPCを使っていると、“帰ってもまたPCか……”という気分になったりするものだが、本製品ならそんなふうに思うこともない。
仕事が忙しいときでも、職場からケータイなどでTwitterにアクセスし、うろ覚えの番組名でもダイレクトメッセージで送ればとりあえず録画予約が完了するのも便利。同僚との会話で話題に上った自分の知らないテレビ番組を、さっそくその場で予約録画しておく、という活用の仕方もアリだろう。
ただ、「パッと見テレビ」からそのまま録画できない点は、最初のうちは戸惑ってしまいがち。一般的な録画機能付きのテレビであれば、視聴中に急に用事ができてしまったときでもすぐに録画を開始できるが、本製品ではテレビモードの仕組み上、手動による録画はどうしても手間がかかってしまう。
また、手動録画の場合はチューナーを選択しないとダブル録画できない点も、使い勝手の面でやや損をしていると感じられが、そういう点を踏まえると、何か作業をしている裏でテレビを流し見したり、事前に予約録画して、後から番組を確認という利用スタイルにほどよくマッチする製品といえそうだ。
用途や好みに合わせた構成にカスタマイズ
NECが運営するダイレクト販売サイトの「NEC Direct」では、CPU やメモリ、ストレージのカスタマイズが可能だ。
CPUではIntel Core i7-2760QM(2.40GHz)へのアップグレードやIntel Core i5-2450M(2.50GHz)へのダウングレードが行える。メモリは4GBか8GBの選択、ストレージは約2TB SATA HDD(5400rpm)と約3TB SATA HDD(7200rpm)の選択に加え、128GB SSDも選ぶことができる。また、OSはWindows 7 Home Premium SP1 64bit版とWindows 7 Professional SP1 64bit版から選択可能。
最小構成時の主な仕様は、CPUがIntel Core i5-2450M(2.50GHz)、チップセットがMobile Intel HM77 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリが4GB(4GB×1)、ストレージが約2TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが23型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版で、直販価格は179,970円。
「NEC Direct」では5月21日現在、「新商品フェア」を開催中。CPUのアップグレードがお得にできたり、アンケートに答えるとカスタマイズモデルが3%引きで購入できるクーポンの発行などが行われている。
VALUESTAR W VW770/HS | |
Intel Core i7-2670QM(2.20GHz) | |
Intel HM77 Express | |
8GB | |
約3TB SATA HDD | |
BDXL対応ブルーレイディスクドライブ | |
Intel HD Graphics 3000(CPU内蔵) | |
23型ワイドスーパーシャインビューLED IPS液晶(1920×1080ドット) | |
10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN | |
USB 3.0×4 USB 2.0×4(うち1ポートにパワーオフUSB充電機能付)、HDMI出力端子×1、HDMI入力×2、D端子×1、ヘッドホン出力×1、マイク入力×1 、デュアルメモリースロット×1、HD対応Webカメラ(約92万画素) | |
約W560×D237×H447mm(ディスプレイ最小傾斜時)/約15.8kg | |
Windows 7 Home Premium SP1(64bit版) | |
230,000円前後 |