「HD革命/BackUp Ver.12」でオンラインバックアップ:バックアップ3WAY編

もう一つのバックアップ方法として紹介したいのが、「HD革命/BackUp Ver.12 Professional」に搭載されているバックアップ3WAY。こちらはフォルダー単位の自動バックアップとして、一定時間ごとに対象フォルダーとバックアップフォルダーの同期を行う「同期」、両フォルダーの内容を常に同一のものとする「ミラーリング」、一定時間ごとに対象フォルダーの内容をバックアップフォルダーにコピーする「バックアップ」と、三つのモードが用意されている。

バックアップ3WAY機能は一カ所のフォルダーのみを対象としているため、同機能を既に使用している場合、今回の試みを行うことはできない。その場合は前述の「フォルダー編」で述べたタスクスケジュールを用いたバックアップ設定を使用すべきだが、同設定は一日一回しかバックアップを実行しないという欠点がある。その一方で本設定はドキュメントフォルダーの冗長化をリアルタイムで行うのが最大の長所。どちらが便利かは一目瞭然なので、お使いの環境に合わせてお選び頂きたい(図41)。

図41 「バックアップ3WAY」を用いたバックアップの流れ

設定に難しい操作は必要ない。下記に示した図のとおり進めることで有効になり、ドキュメントフォルダーの内容がローカルストレージ上のSkyDriveフォルダーと、インターネット上のSkyDriveにミラーリングされる。同じデータが三カ所に作成されることになるため、物理的な破損によるデータ消失にも耐えるようになるはずだ(図42~51)。

図42 「Arkランチャー」を起動し、<バックアップ>→<バックアップ3WAY>とクリックする

図43 「バックアップ3WAY」が起動したら、<ミラーリング>をクリックして選択。続いて「同期元フォルダー」の<参照>ボタンをクリックする

図44 ダイアログの「マイドキュメント」をクリックして選択したら<OK>ボタンをクリック

図45 これで同期元フォルダーの設定が完了した。続いて「同期先フォルダー」の<参照>ボタンをクリック

図46 ダイアログから「%USERPROFILE%\SkyDrive\ドキュメント」フォルダーをクリックして選択したら<OK>ボタンをクリック

図47 これで同期先フォルダーの設定が完了。あとは<同期開始>ボタンをする

図48 これで「バックアップ3WAY」によるミラーリングが有効になった。<閉じる>ボタンをクリックして同アプリケーションを終了させる

図49 ドキュメントフォルダーには、画面のようなファイルが格納されている

図50 こちらはSkyDriveフォルダーの「ドキュメント」フォルダー。ドキュメントフォルダーの内容がミラーリングされている

図51 こちらはSkyDriveの「ドキュメント」フォルダー。ドキュメントフォルダーの内容がアップロードされている

このように既存のバックアップツールと、同期機能を持つオンラインストレージを組み合わせることで、バックアップデータの冗長化というもっとも重要な効果を得ることができた。前述のとおりSkyDriveは誰でも無料で使用できるオンラインストレージサービスなので、「HD革命/BackUp Ver.12 Standard版/Professional版」ユーザーは試してみてはいかがだろうか。