このように正しくバックアップファイルの作成を確認したら、次はスケジュールバックアップ設定を行う。本来なら最初から本設定を行った方が簡単だが、増分バックアップを行うためにには一度バックアップファイルを作成しなければならない。そもそも増分バックアップとは、前回のタスクで作成したバックアップデータとの変更部分だけをバックアップ対象として追加する手法。

増分バックアップの欠点として、途中の増分バックアップデータを紛失すると、復元できなくなってしまうが、日々の自動バックアップ環境を構築する場合、こちらを選択した方が効率的だ。「HD革命/BackUp Ver.12」のスケジュールバックアップ設定もウィザードで進むため、画面の指示に従って進めれば設定は完了。これでバックアップデータがローカルストレージ(SkyDriveフォルダー)とオンラインストレージ(ネット上のSkyDrive)に作成され、データの冗長化が実現した(図34~40)。

図34 「Arkランチャー」の<スケジュール>→<ファイルやフォルダーのスケジュールバックアップ>とクリックする

図35 バックアップの種類は<増分バックアップ>をクリックし、<参照>ボタンで先ほど作成したバックアップファイルを選択してから<次へ>ボタンをクリックする

図36 任意のスケジュール名をテキストボックスに入力し、実行間隔を<日単位>に変更してから<次へ>ボタンをクリック

図37 実行時間はコンピューターを使用していない時間を指定し、実行日は<平日>をクリックして選択してから<次へ>ボタンをクリック

図38 最後にスケジュールを実行するユーザーのパスワードをテキストボックスに二カ所入力してから<次へ>ボタンをクリック

図39 これでスケジュール設定が完了した。<OK>→<完了>とボタンをクリックしてアプリケーションを終了させる

図40 作成したスケジュールは、Windows 7のタスクスケジュールとして追加される