MEDIAS TAB N-06Dは7インチというサイズに加え、防水にも対応しているので、どこでもテレビを観られるというのは大きな強みだ。個人的には、湯船につかりながらゆっくりとテレビが観られるというのはうれしい部分ではある。今回はテストできなかったが、録画番組を風呂で消化する、という使い方は良さそうだ。ただ、こうした利用法にとっては、無線LANがより映像配信で安定する802.11nの5GHz帯に対応していないのが惜しい。
付属のクレードル。USBケーブルを接続して充電ができる。ケーブル自体は付属しないが、手持ちのUSBケーブルだと充電できるケーブルとできないケーブルがあって、できればケーブルは付属して欲しかった |
本体背面。機能としては充電だけ。防水性能もないので、クレードルごと風呂場に持ち込んで、といった使い方はできない |
快適な日本語入力
日本語入力にはATOK for Androidを採用する。独自のカスタマイズがされており、通常のATOKとの互換性はない。執筆時点の最新版ATOKにはATOK SyncやATOKキーワードExpress、拡張辞書といった機能が追加されているが、それらの機能は追従されていない。カスタマイズ部分で大きいのは、入力方法で「2タッチ入力」の代わりに「T9入力」が含まれている点、「手書きキーボード」が追加されている点、そしてキーボード分割機能「セパレートキー」が搭載されている点だろう。
セパレートキーは、本体を横向きにすると、画面の左右にキーボードが分割して表示するというもの。QWERTYキーボードの場合、数字キーの「6」と「7」の部分で分割される。中央の空間はサイズ変更が可能で、自分に適したサイズに変更できる。「1」の下にはキーボード分割ボタンがあり、これをタッチすると分割をオフにもできる。左下のパネル切替ボタンを押すとQWERTYから携帯キーモードに変更できる。ここでも左右にキーボードが分割され、片側にあ~わ、記号、句読点の12キーが、もう片方には0~9、*、#の12キーがそれぞれ表示され、いちいち切り替えなくても入力できるのが便利だ。こちらはキーボード分割をオフにすることはできないが、左右のどちらに数字キーを表示するかは選択できる。本体を縦にすると、QWERTYも携帯キーもキーボード分割はされず、通常のキーボードとなる。
手書きキーボードは、「パネル切替」から選ぶ。左側に漢字・ひらがな、カタカナ、英字、数字の切り替えボタンが表示される。
7knowledgeが提供するスタイラスペン「Su-Pen」で試したところ、滑らかに書くことができた。認識精度も決して悪くはない。同じく7knowledgeが提供する手書きメモアプリ「7notes with mazec」も試してみたが、問題なく手書き入力ができた。画面が広い分、本物のノートのように書いていけるのはいい。
全部入りでおすすめのタブレット
MEDIAS TAB N-06Dは、フルスペックのタブレット端末だ。高解像度で美しい液晶、持ち運びも容易な本体サイズ、防水、ワンセグ、NOTTV、Xiなど、ほとんどの機能を盛り込んでおり、タブレットが欲しいユーザーには最適な製品だ。Android OSが2.3止まりである点は気にかかるが、今後のバージョンアップには期待したい。NOTTVを見たい人も、タブレットも欲しい人も、多くの人に勧められる端末だと思う。
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