どこでも使える防水機能

OSは、タブレットながらAndroid 2.3.6(Gingerbread)を採用する。現在、タブレット端末向けにはAndroid 3.0(Honeycomb)系列と、両者を融合させた最新のAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich:ICS)があるが、MEDIAS TAB N-06Dではどちらも採用していない。これは後述するNOTTVアプリのためで、いずれアプリもICS対応にさせ、OSのアップデートを行う意向のようだ。

寸法・重量は約120(H)×200(W)×9.9(D)mm・約349gで、同じ7インチ画面搭載のGALAXY Tab 7.0 Plus SC-02Dとほぼ同等のサイズ。男性の手だと縦持ちすれば片手で握れる大きさだが、片手でいろいろな操作をするのは難しいだろう。だが、Webサイトや電子書籍を読む程度であれば問題ない。

片手で持つと、サイズ的にはギリギリ。男性の手でもギリギリなので、女性だと少しキツイかもしれない

本体背面。フラットで収納性が高い

本体上部と下部。上部は左から音量、電源、USB、microSD、アンテナのそれぞれが配置。下部は、左からイヤホン、microSIM、ストラップホールがある

薄型軽量なので、持ち運びも容易。加えて、フラットなデザインなので、バッグに収まりが良い。また、薄型軽量にもかかわらず、防水性能を備えている点も大きなポイント。IPX5/7相当の防水、IP5X相当の防塵性能を備えており、風呂場や台所などの水回りでも安心して利用できる。通常のタブレットと変わらないサイズやデザインで防水・防塵性能を完備したのはさすがだ。

新しいテレビとなるか? NOTTV対応

MEDIAS TAB N-06Dは、2つのテレビ機能を備えている。1つ目は一般的なワンセグ機能で、ほぼ地上デジタル放送の再送信だが、地デジ番組をモバイル環境で視聴できるのがメリット。相変わらず屋内では入りづらいし、地下では電波が届かないが、電波が入る場所なら、携帯よりも大画面でテレビが観られる。

ホイップアンテナを伸ばすことでテレビの視聴が可能

ワンセグは320×180(または240)ドット・15fpsと、モバイル向けに限られたスペックとなっており、7インチ1,280×800ドットのMEDIAS TAB N-06Dで全画面表示すると、表示の粗さが目立つ。ただ、画像処理がうまくできているのか、思ったよりも全画面表示での画質は綺麗で、とりあえず画面を見たいという要望には応えられそうだ。

2つ目のテレビ機能は、新サービスのNOTTV。NOTTVは、アナログ放送が利用していた電波を使うモバイル端末向けのマルチメディア放送。mmbiが「モバキャス」という放送サービスを行い、それを利用した放送局の第1号がNOTTVとなる。NOTTVはスマートフォン・タブレット向けの放送を行い、出資もしているドコモが現時点で2つの端末をリリースしている。

NOTTVでは720×480ドット・30fpsの画質で、ワンセグと比較すると、解像度は5倍、フレームレートは2倍。1280×800ドット・7型の画面で見ても、確かに映像はキレイに見られる。このぐらいであれば、十分快適な視聴体験が可能だ。

NOTTVのホーム画面。右は実際の視聴画面

また、放送波の特徴を生かし、深夜帯にコンテンツをダウンロード配信する機能も備えている。こちらは、1,920×1,080のフルHD画質で、MEDIAS TAB N-06Dで視聴すると確かに高画質だ。