NOTTVには3つのチャンネルが用意され、2つのチャンネルでは生放送の番組やドラマなどを、最後の1チャンネルではニュースを中心に放送を行う。基本的にはオリジナル番組で、ほぼ地デジを再送信しているワンセグとは異なり、NOTTVでしか見られない番組を放送する、というのが強みだ。
NOTTVアプリを起動すると、現在放送している番組を表示する小画面と情報領域が表示される。「番組表」からは現在の番組が見られ、「すべて」からは全番組の中から見たい番組を探すことができる。
例えば「ランキング」は、「明日の番組」または「全ての番組」のランキングを表示してくれ、人気番組を見つけられる。ジャンルごとの検索、フリーワードでの検索も可能だ。番組を見つけたら、「視聴予約」を選べば、その時間になったら知らせてくれる。
小画面の拡大ボタンを押せば、全画面表示で映像が表示される。その場合、チャンネル切り替えは左右のフリックで行うことができる。画面にタッチすると右下に上矢印アイコンが表示され、それをタッチすると上部には現在の放送タイトル、下には「吹き出しアイコン」が表示される。この吹き出しアイコンは、SNSとの連携のための機能で、タッチするとTwitterのタイムラインが表示される。NOTTVのハッシュタグの付いた投稿を表示するようで、NOTTVを見つつ、番組に関するつぶやきを確認することができる。Facebookも同様だ。
投稿機能も備えており、最初にそれぞれ連携の設定を行っておけば、TwitterとFacebookに番組の感想などをつぶやくことができる。ハッシュタグの付いた投稿だけでなく、自分のタイムラインを確認できるのは便利だ。ただ、横画面だと画面全体にSNSの画面が表示され、番組が見られない点が不便。また、画面の片側に常時表示しておくといったこともできない。縦画面では、画面上部に番組、下部にSNSという形に分離され、番組を見ながらタイムラインも同時に確認・投稿できるので、横画面でも同じように使えるとよかった。
NOTTVは、通常のテレビと同様、放送波を使っており、携帯などの通信と比べると、原理的に同時に大量のユーザーに対して映像を配信できるメリットがある。これを利用したのが前述のダウンロード配信で、現在は定期的にNOTTVの情報や音楽コンテンツが配信されている。今後、新聞や雑誌などの電子書籍コンテンツも配信する予定だという。
NOTTVは、月額420円の有料サービスだ。ワンセグが無料で視聴できるのに比べて、有料というのは障壁ではある。確かに画質は良くなったが、放送波を使っているため、ワンセグと同様に地下では見られないし、千葉県にある筆者の自宅内では、仕事場ではかなり電波は不安定で、視聴できないことも多かった。台所だとよく入る、といったように場所を少し変えただけでも受信状況が変わる。ダウンロードコンテンツも、放送波が入らなければダウンロードされない。