NECカシオモバイルコミュニケーションズ製のAndroidタブレット「MEDIAS TAB N-06D」がNTTドコモから3月30日に発売された。7インチサイズの液晶を搭載し、新サービスの「NOTTV」にも対応したフルスペックタブレットを試用してみたので紹介しよう。
■主な仕様 [製品名] MEDIAS TAB N-06D [OS] Android 2.3.6 [CPU] Qualcomm APQ8060(デュアルコア1.2GHz) [メモリ] RAM:1GB/ROM:16GB [ディスプレイ] 約7.0インチワイドXGA TFT(1280×800ドット) [カメラ] 約200万画素CMOS [連続通話時間(音声通話時)] 3G:約610分/GSM:約810分 [連続待受時間] 3G:約560時間/LTE:約500時間/GSM:約460時間 [寸法] 約120(H)×200(W)×9.9(D)mm [重量] 約349g [主な機能] 防水(IPX5、IPX7)、防塵(IP5X)、ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信、GPS、Bluetooth 4.0、Wi-Fi、緊急速報「エリアメール」、spモード/spモードメール、dマーケット、Wi-Fiテザリング、Xi(75Mbps/25Mbps)、FOMAハイスピード(14Mbps/5.7Mbps)、国際ローミングサービス「WORLD WING」など
高解像度で見やすい液晶
MEDIAS TAB N-06Dは、7インチ1,280×800(WXGA)の高解像度液晶を搭載。液晶は明るく鮮やかで見栄えが良く、高密度なため、テキストや画像の視認性も高い。単純計算で216dpiとなり、9.7インチで264dpiの新しいiPadと近い値となる。iPadのRetinaディスプレイは、人が視認できる限界という位置づけだが、これは「利用時の目からの距離」という細かい条件があるので、9.7インチよりも目に近づけて利用する7インチサイズということを考えれば、それに近い表現力がある、と言ってもいいかもしれない。MEDIAS TAB N-06Dではそこまで情感的な売り文句はしていないが、高解像度な7インチ液晶を採用していることは間違いない。なお、このサイズだと、シャープのIGZO液晶が同サイズ・同解像度になるが、MEDIAS TAB N-06Dがシャープ製かどうかは明らかにされていない。
いずれにしても、本体を横向きにしてコミックなどの電子書籍を読む際に、見開きでも拡大せずに閲覧でき、文章もそのままで視認可能。また、デジカメで撮影した写真のピントチェックをすることも可能なレベルの高解像度と言えるだろう。加えて、重量が349gとなっており、9インチクラスのタブレットに比べると軽く、長時間でも持って読める点もメリットだ。
最大輝度まで明るくした画面は、屋外の明るい場所でも高い視認性を実現する。だが、周囲の明るさを検知して自動で輝度を調整してくれる「明るさの自動調整」の感度が微妙というか、同じ場所でも端末の角度を少し変えただけで明るさが次々変わってしまうことがあり、この辺りは少し残念な部分だった。
そのほかにはマナーモード、画面の回転、ECOモード、GPS、Bluetooth、無線LAN、自動同期、サラウンドの各設定のオンオフができるほか、後述する「タップサーチ機能」が設定できる。