時節は秋。読書の秋である。「読書メーター」のようにWebサービスを使って、コミュニティとともに読書を共有するのも良いかもしれないが、マインドマッピングで読書感想文を書く方法も存在する。

概念やキーワード、テーマなどを中心に配置して、そこから枝葉がでるように放射状に情報をつなげていくことで視覚的に残るメモとする。マインドマッピング、マインドマップと呼ばれ、発想や記憶を伸ばすことの一助となる手法だ。古くは様々な発想を作り出したレオナルド・ダ・ビンチもこれと似ていると言えないこともないツリー状に伸びる手記を残している。この手法、仕事から趣味と様々な分野に応用が利くのも面白く、企画などの創造的な思考から防備録のように記憶に残すためのノートとしても使える。

例えば、鑑賞した映画や音楽でも良いだろう。残しておきたい記憶をマインドマッピングしていく。タイトルを中央に据えて作家名やバックグランドやジャンルなどを放射状に広げる。登場人物や時系列のイベントなどの客観的事象、主人公が吐いたセリフなど、心に留めておきたいものを伸ばしていく。不思議なもので、こうやって絵柄マインドマップで作成したノートは、後から見直したときにスラスラとイメージとしてよみがえる。こんなところもマインドマップを使うメリットだ。

マインドマッピングをデジタルで行うツールはたくさんある。それぞれ、機能的に特徴があり、有償や無償のものも存在する。マインドマッピングソフトでは、思考を広げるツールや画像、音声、映像なども取り込める仕組みも提供されているがキャプチャーソフトとの相性も非常に高い。キャプチャーソフトはWebサイトからOfficeファイルやPhotoshopで作成したクオリティの高い画像までPC上で表示されるものすべてを、あたかも一眼カメラで撮影するような感覚でデジタルデータ化してくれる。今回は手軽に利用できるマインドマッピングソフト「XMind」とすべてをキャプチャーする「Snagit」との連携を紹介する。

スクリーンキャプチャライフハック

スクリーンキャプチャライフハック - SnagitとMicrosoft Officeで行う効率的資料作成術
スクリーンキャプチャライフハック - SnagitとSugarSyncで行う効率的共同作業
スクリーンキャプチャライフハック - SnagitとEvernoteで記事をクリッピングしてみよう
スクリーンキャプチャライフハック - 多彩なキャプチャ能力を誇るソフトウェア
スクリーンキャプチャライフハック - キャプチャソフトで情報を加工・整理する

フリーで使えるマインドマッピングソフト「XMind」

Xmindは、XMind Ltd.社が開発したオープンソースのマインドマッピング作成アプリケーション。通常のマインドマッピング図だけでなく、魚骨図、ツリー図や組織図、ロジック図などを作成することができる。中央に作成した「中心トピック」をコアに枝葉のようにトピックを作成していくことができる。トピックの配置は自動的に編集されるので調べたことや思いついたことをトピックとして追加することができる。有料版のProでは、すべての機能を活用できる。

XMindは、サイトからフリーの無料版をダウンロードできる。まずサイトにアクセスして右下の無料ダウンロードボタンをクリックする(図3)。

図3 無料版をダウンロード

必要事項記入するとexeファイルをダウンロードすることができる。ダウンロードが完了したらさっそくファイル(xmind-jp-win-3.2.1.201011212218.exe)をダブルクリックしてインストールを開始する(図4)。

図4 ファイルをダブルクリック

インストーラーが起動する(図5)。プログラムをセットアップするため少し時間がかかる。

図5 インストーラーが起動

インストールウィザードが起動する(図6)。[次へ]ボタンをクリックしてインストール続行する。後は、ウィザードに従ってインストールを行う。

図6 インストールウィザードが起動

[完了]ボタンをクリックして、インストールが完了する(図7)。

図7 インストール完了