Webサイトやソースコードを管理するユーザーに便利なのが、バージョン管理システム連携機能です。そもそもバージョン管理システムとは、作成・編集したファイルの変更履歴を管理するためのもので、古くはCSV(Concurrent Versions System)、最近ではSubversionが有名。MIFESでは、このSubversionと、MicrosoftのVisual SourceSafeをサポート。

一般的にバージョン管理システムと聞けば、ソフトウェア開発や大規模なプロジェクトを連想しがちですが、納品した文書に修正を求められたので、修正を行うと元の状態に近い再修正を求められるような場面を想定すれば、個人利用の有用性は低くありません。もちろん各種テキストエディターでも、ちょっとしたマクロでバージョン管理システムと連動することは可能ですが、ソフトウェア自体がサポートしているのは大きなメリットといえます(図09~11)。

図09 事前準備としてWindows版のSubversionを使用するか、Subversionのリポジトリへアクセスする設定を行います

図10 コミットした結果は履歴として確認できます

図11 作業フォルダー内のファイルと、リポジトリの最新リビジョンとして登録されたファイルを比較することも可能です

ざっとMIFES 9の特徴を見てきましたが、多くの機能はフリーのテキストエディターが備える機能と同等もしくは、それ以上のものばかり。これは四半世紀を超えた歴史を持つMIFESが先駆者であり、そのほかのテキストエディターがMIFESシリーズを横目で見ながら搭載してきた機能なのです。