WiMAXだけを使った場合でも各料金プランに応じたパケット通信料が必要となるため、3Gを使わない場合もパケット定額制に加入する必要があるだろう。料金プランはいずれのプランでも利用可能。+WiMAXを利用しない場合は月額利用料が発生しないが、1カ月の間に一度でもWiMAX機能をオンにすると525円が必要になる仕組みだ。
なお、8月利用分までは+WiMAXの月額利用料525円が無料になるキャンペーンも実施する。そのためISフラットの場合は上限5,460円で+WiMAXの利用も可能だ。
htc EVO WiMAXは、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの高速通信に対応しており、動画などの大容量コンテンツで威力を発揮する。理論値による単純な速度比較では3G通信でもより高速なものはあるが、技術的にはWiMAXの方が高速な実効速度を実現でき、遅延も少ないなどのメリットがある。前職はUQの社長職にあった田中社長は、第三者の調査でも実測スピードが最も速かった点をアピール。「本当に速い端末と通信で、新たな世界が開けるのではないか」と強調する。WiMAXは現在、全国へのエリア展開を進めているところだが、2月末で全国政令指定都市の実人口カバー率は90%を超え、「東京では97とか98%とか(の人口カバー率)が出てきている」(田中社長)という。
「さらなるワクワク感」として田中社長が紹介したのが「テザリング機能」だ。テザリングは、スマートフォンをポータブルルーターとして利用し、ほかの通信機器を接続することで、通信を利用するための機能だ。海外のスマートフォンでは一般的に利用できる機能だが、国内の通信事業者はこの機能を無効にしていることがほとんどで、今回、htc EVO WiMAXではこのテザリングを「解禁」(同)した。
同時接続数は8台までで、USB接続のPCに加え、デジタルカメラ、タブレット端末、携帯ゲーム機などの無線LAN搭載端末も、htc EVO WiMAX経由でインターネットに接続できるようになる。
テザリングは、WiMAXだけでなく3Gでも利用可能で、どちらを利用しても追加料金は不要。WiMAXでのテザリングでは通信に制限はなく、3Gの場合は1カ月5GB以上の通信量で、翌月は通信速度の制限を行う。ただし12年1月までは5GBの制限もない状態で提供する。田中社長は、htc EVO WiMAXがサポートするネットワーク機能では「ナンバー1のスマートフォン」と強調し、「『超!』速いスマートフォン」とアピールする。