――ステージではアクションも健在でした
ささき「今日はひっくり返っちゃうんじゃないかと思ったけど(笑)。僕は昔からステージに立ってエルビスとかを歌ってきているから、大きなステージが好きなんですよ。だから本当は地方の方にも大きなステージで見ていただけると、全体の動きを見てもらえるんですけどね。けっこう動き回るのが好きなんですよ。ときどきやりすぎちゃって息が切れるんだけど(笑)。でもやっぱり先日の舞台(1/2の渋谷C.C.Lemonホール)ぐらい大きいほうが動きやすくて楽ですね」
――このテレビを観て、実際にステージへも足を運んでいただきたいですね
ささき「いつもアニメでステージをやるべきですって言っているんですよ。ファミリーが本当に喜んでくれるので。でも、なかなか踏み切ってくれないんだよね(笑)。だから、これだけ今みんなが頑張っているから、そろそろいけるんじゃないかなって思っています。そういうときにファミリーがちゃんと楽しんでくれるいいステージを作りたいんですよ。ライブハウスもいいけど、ただガンガンやるだけじゃない。ガンガンもあるけど、語りかけるような、包みこむようなステージをやりたいですね」
――ファミリーが安心して聴けるステージですね
ささき「この間の渋谷のステージも、最初は音を抑えてくれって言ったんですよ。そうして歌詞が伝わるようにしながら、だんだん大きくしていく。戦隊シリーズはみんなガンガンやりたいだろうから、そこはガンガンやってくれと。そういったコントロールも大事だと思います」
――今回の放送をきっかけに、ほかの曲も聴いてみたいという方が増えるのではないでしょうか?
ささき「そうですね。僕はこういう番組で、変な話ですけど、カンペを出してもらえるんだったら安心してたくさんの歌が歌えると思うんですよ。カンペは見ないんですけど、出ていると安心できるので。そうすれば、1曲ずつのワンコーラスメドレーで、たとえば10曲メドレーとかもできるような気がする。すると、その中にはちょっと珍しい歌が含まれるかもしれない。そんなに大ヒットはしていないけれど、ちょっと面白い歌。そういうこともやってみたいですね」
――そういう意味では、年末にリリースされたささきさんの曲を収録したDVDも必見ですね
ささき「あれは僕自身も感激してね。家に帰って女房と観たときに、『ああ、こんなのあった』とか、『これ観ていた』とか(笑)。あと、タイトルに声優さんの名前が出てくるんですけど、仲間内でやっていた人の名前が出てくるとたまらなくなりますね。あれには三十何年の歴史が凝縮されているので、本当にすごいと思います」
――あのような企画はなかなかないと思うのですが、やはりあのDVDを観ると、さらにささきさんの歌を聴きたくなると思います
ささき「あのDVDにはTVサイズのワンコーラスものが収録されているので、あれを観て、フルで聴いてみたいとか思ってくださると、すごくうれしいですね」
――この曲もささきさんだったのかという意外な発見があったりします
ささき「あのころはなかなか僕らもアニソンでは顔を出せなかったですから。今はひとつのジャンルとして認められたというのもありますが、それと同時に、いい作品、『ヤマト』であったり『999』であったり、そういった作品を今後も作ってほしいですよね」
――最近のアニソンは少し、作品と歌が独立しているものもありますね
ささき「そうですね。ちょっとバラバラになっちゃったかな」
――歌を聴けば作品を思い出し、作品を観れば歌を思い出すっていうのが昔はあったような気がします
ささき「本当はそうなんだよね、アニソンっていうのは」