ベンチマーク構成
さてそんな訳でベンチマーク結果の検証に入りたいと思う。まず構成であるが表4の様な構成である。メインはDP67BGにCore i7-2600KとCore i5-2500Kをそれぞれ搭載しての性能を、Core i7-975 Extreme Edition+SABERTOOTH X58の構成と比較。これに並行してCore i5-2500K+DH67BLの構成をIntel Core i5-670+Intel DH57JGの構成と比較してみた。前者はDiscrete Graphics(GeForce GTX 580 Reference)で、後者はそれぞれのInternal Graphicsで利用する形で、前者でCPU性能を、後者でGPU性能をそれぞれ比較してみたいと思う。
■表4 | ||||
CPU |
Core i5-2500K |
Core i7-975 XE | Core i5-670 | |
---|---|---|---|---|
M/B | Intel DP67BG | Intel DH67BL | ASUS SAVERTOOTH X58 |
Intel DH57JG |
BIOS | BGP6710J .86A.1780 |
BLH6710H .86A.0082 |
Version 0603 | JGIBX10J .86A.0601 |
INF | INF_allOS_9.2.0.1019_PV | |||
Memory |
Crucial BallistiX BL25664BN1608.Z16F63 |
Winchp DFC2GBIILK 16800E | Century A1428-1 |
|
DDR3-1600 CL8 2GB×2 |
DDR3-1333 CL9 2GB×2 |
DDR3-1333 CL6 2GB×3 |
DDR3-1333 CL9 2GB×2 |
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Video | NVIDIA GeForce GTX 580 |
OnBoard | NVIDIA GeForce GTX 580 |
OnBoard |
Driver | Version 263.09 |
Version 8.15.10.2266 |
Version 263.09 |
Version 15.17.10.2189 |
HDD | HGST Deskstar HDP725050GLA360 500GB×2 (RAID0, NTFS) | |||
OS |
Windows 7 Ultimate 64bit 日本語版 ( + Service Pack 1 RC) .NET CLR 2.0.50727 Java 1.6.0_22 / Runtime 17.1-b03 |
ちなみにこれまでだとIntel DX58SO(私物)を使って比較していたが、煩雑にCPUの入れ替えをやってる最中に何かおかしくなったようで遂に起動しなくなった。で、今回もう一枚購入しようとしたのだが、丁度製品がDX58SO2(DX58SOにUSB 3.0コントローラを追加したもの)との切り替え時期にあたっていたようで購入できず、やむを得ずASUSのSABERTOOTH X58にプラットフォームを入れ替えた。こちらはデフォルトでDDR3-1333駆動が可能な構成になっており、これもあって今回はWinchipのDDR-1333 CL6メモリ(1.5V)を組み合わせている。帯域で言えば、DDR3-1600×2が25.6GB/s、DDR3-1333×3が40GB/sなのでややi7-975 Extreme Editionに有利な構成になっており、このあたりが実際のスコアにどの程度反映してくるかも興味ある部分だ。
OSに関しては殆どのテストで従来通りWindows 7 64bitで行ったが、一部Windows 7 Service Pack 1 RC版を利用した(Photo43)。というのはAVX命令を使いたい場合、単に64bit OSを使うだけではダメで、OSが256bit幅のAVXレジスタを認識してハンドリングできるようにする必要がある。Windowsの場合、これが可能になるのはWindows 7 SP1からという話で、このためSP1なしでテストを一度行った後にSP1 RC版を当てて一部のテストのみ追加でおこなっている。
Photo43: SP1 RCはこちらから入手可能。 |
ついでにCPU-Z及びWindows Experience Indexの値をPhoto44~52に示す。
Photo44: Core i7-2600K。Core Voltageは0.976Vまで下がる。待機時は1.6GHzまで動作周波数が下がるのは従来と差がない。 |
Photo45: L3は16-wayとされるが、これは4つのLLCがそれぞれ4-wayの意味という事に読める。 |
Photo48: Core i5-2500K+DP67BG。動作周波数はさして変わらないのにCore Voltageは1.216Vと高め。 |
Photo49: L3(LLC)が6MBに減り、12-wayになっているというあたりは、4つのLLCの一つをDisableにし、その分way数が減っていると考えられる。 |
Photo50: こちらもOSからは問題なく認識。 |
Photo51: プロセッサスコアは7.5と、やや下がった。やはりHyper-Threadingが無効なので、見た目コアの数が半分に落ちるのが理由であろう。 |
それではいつもの様に、ベンチマーク毎に結果を見て行きたい。ちなみにグラフ中では、
Core i7-975 XE+SABERTOOTH X58 | → | i7-975 |
Core i5-2500K+DP67BG | → | i5-2500K または i5-2500K(P67) |
Core i7-2600K+DP67BG | → | i7-2600K |
Core i5-670+DH57JG | → | i5-670 |
Core i5-2500K(H67)+DH67BL | → | i5-2500K(H67) |
と表記している。