CD/DVDレーベル印刷はEP-803Aが使いやすい

EP-803AとMG6130は、CDやDVDメディアのレーベル印刷に対応しているが、メディアのセット方法に比較的大きな違いがある。EP-803AはCD/DVDトレイを内蔵しており、ボタン1つでトレイの開閉が可能だ。MG6130は、別パーツになったCD/DVDレーベル印刷用トレイを別途セットする。スマートなのはEP-803Aだが、MG6130も分かりにくかったり使いにくいというほどではない。割と高い頻度でレーベル印刷を行う人は、店頭でEP-803AとMG6130のレーベル印刷を比較してみることをおすすめする。

EP-803AはCD/DVD印刷用の専用トレイを本体に内蔵しており、ボタン1つでトレイを出したり収納したりできる。この機能は非常に便利だ。トレイへのセットも簡単だが、予め操作パネルを持ち上げておく必要がある

MG6130の場合はCD/DVD印刷用の専用トレイは別に用意される。本体の排紙部分に合わせて差し込むようになっているのだが、奥まっているため多少セットしにくいのが残念だ

インク交換は一長一短で引き分け

続いてインク関連だが、年賀状や写真を印刷していると予想以上に早くインクがなくなってしまう。そこでインク交換が簡単にできることも重要なポイントだ。EP-803AもMG6130も独立型インクカートリッジを採用しているが、インクカートリッジをセットする場所に違いが見られる。

MG6130は印刷ヘッドの直上にインクカートリッジホルダーを配置しているが、EP-803Aはチューブでインクを送る構造のため本体手前右側にセットするようになっている。インクカートリッジのセットや交換のしやすさでは、EP-803Aのほうが簡単だと感じた。ただし、EP-803Aはこの構造のために購入時にインクをチューブ内に充填する必要があり大量のインクを消費するとともに印刷が開始できるまでかなりの準備時間が必要となっている。なお、MG6130はインクカートリッジにLEDが搭載されていて、インクが切れたり間違った場所にセットすると点滅して知らせてくれる。EP-803Aにはこのような機能はなく、液晶モニタの表示に従ってインクの位置を確認しながら交換しなくてはならない。

EP-803Aは、本体のカバーを開けると右側の手前にインクホルダーがある。独立型のインクカートリッジで場所的にも交換しやすい

MG6130のインクホルダーは印刷ヘッドの直上にあり、奥まった位置に手を伸ばすので少し窮屈だ。本体カバーをもう少し広く開くことができればセットしやすくなると思う。インク切れや誤装着を知らせるLEDはとても便利だ