旅行や子どもの成長記録など、大切な思い出は紙のアルバムでいつまでも残しておきたいもの。そんなときに役立つのが、iPhotoのフォトブック作成機能だ。写真を選択して、フォトブックのテーマを選ぶだけで、手軽に本格的な写真集を作成してオンラインで注文することができる。

フォトブック作成機能じたいは、従来のバージョンにも搭載されていたが、新バージョンではより直感的かつリアルな画面で編集できるようになった。また、写真は選んだテーマに合わせて自動的にレイアウトされるのだが、その配置の仕方が従来よりも進化し賢くなっている。たとえば、写真にレートをつけている場合、レートの高い写真を優先的に大きなサイズで配置してくれるようになった。また、顔認識技術を応用して、写真に写っている人の顔が欠けないようにトリミングしてくれるようになった。そのため、自動レイアウトされたものを後から手直しする手間が大幅に減少している。

フォトブックのテーマブラウザ。表紙や中面のテーマを選ぶことができる。デスクトップ右側にあるカラーサンプルをクリックすると紙色を変更できる。非常にリアルなので、仕上がりがイメージしやすい

個別のページを編集する機能も大きく進化している。たとえば、写真を見開き全面に大きくレイアウトしたり、写真の代わりに撮影地の地図を入れたりすることができるようになった。また、テキストページの背景に写真を敷くことも可能。基本的にプリセットのテンプレートから選んでデザインしていく方式だが、そのテンプレートの種類が豊富なため組み合わせ次第でオリジナリティの高いフォトブックを作成できるのがうれしい。

フォトブックのページ編集画面。写真だけでなく、テキストページや撮影地の地図のページを挿入することもできる

見開き全面に写真をレイアウトすることもできる。また、このように見開きの写真の上に小さな写真を重ねるような、凝ったレイアウトも手軽に実現できる

このほか、フォトブックと同様に、グリーティングカードやカレンダーなども作成して注文することができる。とくに昔ながらの活版印刷でつくられたカードは質感も高く、招待状やクリスマスカードなどにはうってつけ。1枚298円と値段も比較的安く、気軽に注文できるのも魅力的だ。

カード作成画面。フォトブックと同様、テーマブラウザで好みのテーマを選んで、簡単にレイアウトを作成できる

フォトブックやカードのプロジェクトビュー。作成したレイアウトを本棚のような画面で管理することができる