高い可能性。もっと昇華させてほしい

α55は志の高いカメラだ。このクラスでも秒10コマ連写が可能であることを証明し、GPSも内蔵したアクティブ派のカメラだ。これは素直に賞賛したいと思う。

では現状のα55がベストかというと、それは悩ましい。しかしソニーをもってすれば、オートフォーカスのアルゴリズムを進化させたり、連写中でもEVFのビデオを流し続けることも不可能ではないはず。それが可能になったときは、どのカメラも追いつけないものになっているだろう。

もちろん現状でも、同クラスのカメラとしては非常に高速であることは間違いない。何を撮ろうかと考えるだけで、わくわくしてくるカメラだ。

家の2階から柿を撮影。リアリティの高い画像になった。露出は+0.7EVのプラス補正

秋の街路樹。ホワイトバランスを日陰にして、黄色っぽさを強調

公園で咲いていた紫色の花。逆光で暗くなるので、+1.7EVの大幅プラス補正で撮影。丸ぼけがきれいに入った

手水鉢の水草も秋模様。ホワイトバランスは天気に合わせて曇天、露出補正は+0.7EV

白い花が黒い背景に映えるようにアングルを選んで撮影。絞りは開放(F5.6)、補正は+0.7EV。丸ぼけもいい感じ

枝にぶらさがっているのは落とし物の靴下か。+2.0EVの露出補正で撮影

秒10コマ連写の連続撮影優先AEで撮影したひとコマ。撮影場所が逆光の位置しか取れず、暗くなってしまったが、それでもカッコよく決まった。レンズは70-400mm F4-5.6 G SSM、焦点距離は70mm(105mm相当)

DT 16-105mm F3.5-5.6でバイクを撮影。焦点距離は50mm(75mm相当)。秒6コマの通常連写で、シャッター速度は1/100秒。暗い曇りの日で、条件は悪かったが、ヘッドライトの位置にきれいにピントが来ている

左と同じシーンで流し撮り。焦点距離は75mm(112mm相当)。背景の流れを強調するためにシャッター速度は1/80秒まで落としている。この日のベストショット

撮影:平雅彦、加藤真貴子