操作の基本は一般的な一眼レフと同じ

α55を手にして最初に思ったのは、ずいぶん小さいな、ということだった。最近は桁外れに小さいNEXなどもあるが、それでもα550に比べてひとまわり以上小さい。EOS Kiss X4とほぼ同じくらいだ。

背面は大きな可動式モニターが収まるため、いくつかのボタンは上面(というか斜めの面)に置かれている。専用の動画ボタン、露出補正ボタン、AELボタンが並ぶ様は新鮮だ。しかし斜めになっているために、ファインダーを覗きながらの露出補正が少々操作しづらい。それはメーカーもわかっているようで、露出補正ボタンから指を離しても補正が可能なホールド式になっている。また、メニューボタンは左肩に置かれているが、よく使う撮影設定はFnボタンから操作できるので、あまり不便は感じなかった。

グリップは小さめ。重い望遠レンズを付けるならばもう少ししっかりしたグリップが欲しくなるだろう。メモリーカードスロットはボディ側面のほうが便利だろう。

シャッター音はシャリンという感じ。もちろんミラーが動かないこともあって、音量は十分に抑えられている。レリーズタイムラグは90msとのこと。このクラスとしては十分な速さだ。

総じてα55の操作性はとてもいい。ほかの一般的な一眼カメラから持ち替えても、違和感なく使える。独自の操作方法の多かったNEXと比べて、とてもオーソドックスな操作系をもつ。これは正解だろう。

右肩の部分が斜めに削られ、そこに露出補正ボタンやムービーボタンが置かれている

Fnボタンを押すことで、よく使う機能(画面の左右に置かれている機能)がすぐに変更できる

こちらは右側の機能。十字キーで選択し、コントロールボタン(AFボタン)で実行

ライブビューのメリットのひとつ。露出補正の効果などが撮影前に確認できる

露出補正を+0.7EVに設定。左の画面より明るくなっているのがわかる

絞り優先AEでの操作。右下のバーグラフが変化し、感覚的に理解しやすくなっている

ホワイトバランス。このメニューのままで微調整が可能。ただしAWBは調整できない

ひんぱんに操作しない機能はメニューにまとめられている。シンプルで見やすい

画質はJPEGが2種類。RAWとの同時撮影も可能。縦横比は3:2のほか、16:9も可能(静止画)

メニューなどを操作するために説明が表示されるが、慣れたらオフにするといい

スイングパノラマは、カメラを振る方向を指定できる

メモリーカードスロットは、底面のバッテリーの脇にある