パフォーマンスに関しては、Windowsエクスペリエンスインデックスの数値と、PCMark Vantageの結果を紹介しておく。J9シリーズは標準電圧版のCPUを搭載しており、処理能力には期待が持てる。スタンダードモデルのCPUはIntel Core i3-370M(2.40GHz)、ハイパフォーマンスモデルのCPUはIntel Core i5-460M(2.53GHz)だ。また、ストレージはスタンダードモデルが160GB SATA HDD、ハイパフォーマンスモデルは128GB SATA SSDなので、HDDとSSDによる性能差も比較的大きくなっている。

Windowsエクスペリエンスインデックス

左がスタンダードモデル、右がハイパフォーマンスモデル。グラフィックスのサブスコアが少し低いものの、その他のサブスコアは十分に高い。スタンダードモデルとハイパフォーマンスモデルで「プライマリ ハードディスク」の差が開いているのは、HDDとSSDの性能差だ

PCMark Vantage

スタンダードモデル パフォーマンスモデル
PCMark Suite 4022 7348
Memories Suite 2601 4458
TV and Movies Suite 3052 3672
Gaming Suite 2452 5195
Music Suite 4916 11785
Communications Suite 3598 5543
Productivity Suite 3610 10367
HDD Test Suite 2796 21188

今回のJ9シリーズは価格面も見逃せない。スタンダードモデルで約120,000円、ハイパフォーマンスモデルで約180,000円というのは、Let'snoteシリーズでは考えられなかった価格だ(どちらもMicrosoft Office Home and Business 2010なしのモデル)。10型クラスのモバイルノートPCとして、ネットブックとは比較にならない処理能力や、バッテリ駆動時間、本体重量といった魅力も多い。これまで、Let'snoteシリーズは高い、でも欲しい、興味もある、といったように感じていた人はもちろん、上質なモバイルノートPCを求めている人も、ぜひ注目しておきたい製品だ。

■試用機の主な仕様
スタンダードモデル ハイパフォーマンスモデル
CPU Intel Core i3-370M(2.40GHz) Intel Core i5-460M(2.53GHz)
チップセット Mobile Intel HM55 Express
メモリ DDR3 2GB(最大6GB)
ストレージ 160GB SATA HDD 128GB SATA SSD
光学ドライブ なし
グラフィックス Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ディスプレイ 10.1型ワイドノングレア液晶(1,366×768ドット)
ネットワーク 10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、WiMAX
インタフェース SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット、USB 2.0×3、D-Sub、HDMI、マイク入力、オーディオ出力
サイズ [ジャケット非装着時] W251.9×D171.7×H27.3~35.1mm
[ジャケット装着時] W259×D185×H39~48mm
重量 [ジャケット非装着時] 約0.97kg
[ジャケット装着時] 約1.185kg
[ジャケット非装着時] 約0.99kg
[ジャケット装着時] 約1.205kg
OS Windows 7 Home Premium 32bit版/64bit版
付属品 ACアダプタ、バッテリパック、取扱説明書など
店頭予想価格 約120,000円 約180,000円