液晶ディスプレイは、Rシリーズのアスペクト比4:3(解像度は1,024×768ドット)から、アスペクト比が約16:9(解像度は1,366×768ドット)へとなり、ついにワイド液晶の搭載となった。ワイド液晶に関しては、ユーザーからの要望が大きくなったほか、4:3液晶の部材調達が困難になってきた側面もあるだろう。もっとも、縦方向の解像度は変わらないため、あまり広くなった気はしないのだが、表示の情報量が増えたのは間違いない。また、視野角がやや狭いものの、基本的に真正面から見据えて使うシーンが多いため、とくに不満は感じず、画面がノングレアなので外光の映り込みもほとんど気にならない。液晶フレームの上部が広いのは、パナソニックの自社開発による高感度アンテナ(無線LANやWiMAX)が内蔵されているということで納得しよう。

ドットピッチが狭いので文字やアイコンが小さく表示されるが、視認性はまずまずだ

キーボードは大きく変わり、キートップの左上と右下に丸みを持たせたリーフ型キーボードを搭載している。指の引っ掛かりをなくし、誤入力を防ぐ狙いがあるという。使ってみた感じでは、見た目の小ささに反して使いにくい印象は受けない。縦幅が少し狭いくらいだろうか。キーピッチは横が約17mm、縦が約14.2mmとなっている(一部キーを除く)。タイピングには手の大きさも関係してくるので、手が大きい人だと慣れるまで窮屈に感じるかもしれない。

キートップの左上と右下に丸みを持たせたリーフ型キーボード。ホームポジションからの指の動きを考慮したデザインで、誤入力を約10%ほど減らせるという。BIOS設定でFnキーとCtrlキーの入れ替えも可能

ホイールパッドを囲むリングは、スタンダードモデルが黒、ハイパフォーマンスモデルが銀。従来はホイールパッドに添った形状のボタンだったが、直線的なボタンデザインに変更された。各種インジケータランプも、ホイールパッド上部からキーボード左下の位置になった

左側面のインタフェースは、HDMI、アナログRGB端子、USB 2.0、電源コネクタ。CPUの廃熱口も並んでいる

右側面のインタフェースは、USB 2.0×2、有線LAN、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロット。従来のR9シリーズはUSB 2.0×2だったが、1つ増えてUSB 2.0×3になったのは嬉しいところ

前面のレイアウト。電源スイッチ、ヘッドホン、マイク端子、無線LANスイッチが並び、電源とバッテリーのインジケータもある

ACアダプタも小型で、付属の電源ケーブルを含めた重量は実測で約226g。マジックテープでまとめておけるので持ち運びしやすい。できればL字型コネクタを採用してほしかった