パソコンとの接続は、オーソドックスなUSB接続のほか、有線LAN/無線LAN接続に対応する。特に無線LAN接続は、SSIDを初めとする情報の登録などが必要だった従来機に対し、パソコンとプリンターを一度接続し、付属のソフトウェアに従って操作するだけで設定が完了するという簡便な登録方法を利用できるようになった。ちなみに無線LAN接続で行えるのは印刷だけでなく、スキャンも可能だ。
搭載するUSB端子にUSBフラッシュメモリや外付けHDDのようなストレージ機器を接続するとネットワークで共有化でき、またスロットにセットしたメモリカードの写真データをダイレクトに保存することができる。また、TransferJet用リーダーを接続することで、TransferJet通信が可能だ。ただし、現在利用できるTransferJet用リーダーはソニー「TJS-1」のみで、この規格に対応するカメラも限られている。この点には注意してほしい。
なお、今シーズンの「カラリオ」のひとつの変更点に、インクのバリエーションが増えたということがある。といってもインクの色が増えたわけではなく、使い切りサイズの小容量カートリッジセットがラインナップされたのだ。問題はランニングコストだが、L判印刷の場合、従来のカートリッジセットを使うと1枚あたり約20.8円、小容量カートリッジセットを使うと1枚あたり約26.7円となり、やはり小容量カートリッジのほうがコスト高となる。ただ、通常のカートリッジと少容量カートリッジを色ごとに混在させることができるので、モノクロ印刷が中心の場合などには、ブラック系のインクを通常サイズ、カラーインクを小容量にするといった運用が可能だ。