100万円を目指して捜索開始!
10:30、参加者全員に地図が行き渡り、遂にゲームがスタート。スタッフの1人に聞いたところによると、今回のイベントの問題は同社10年のノウハウを総動員して作成したものとのこと。「100人いて、1人くらいなら、最後のキーワードまでたどり着けるかな? という程度の難易度です。これだけの参加者がいれば、1チームはクリアできるのではないかと思いますが、かなり難しいですよ」と笑顔で話すスタッフの言葉に誘われるように、暗号に目を通した我々は……その難易度の高さから目を逸らすように、ひとまず地図から大雑把な位置がわかる"守り人"探しから始めることに。
全員で知恵を出し合い、じっくり暗号解読をするチームや、スタート直後に出発する参加者など行動は様々。5~10人のチーム参加が多く、エリアを分担して携帯電話で連絡を取り合い、効率よく捜索を行う戦略をとっている様子で、2人で現地に乗り込んだ我々に早くも敗北の予感が…… |
"守り人"の居場所は「閉ざされた歴史の館」と「東南を見渡す高台」の2か所。スタート地点から近そうなのは"閉ざされた歴史の館"だ。Googleマップで付近を調べて見ると、該当箇所付近に「旧城ヶ島分校 海の資料館」が。ヒントの文言ともイメージが一致するので、そこを目指すことにする。なお、「旧城ヶ島分校 海の資料館」は、1936年に島内全集落を焼いた「城ヶ島の大火」で延焼を逃れた建物の1つ。1913年に作成され全国的にヒットした、北原白秋作詞の『城ヶ島の雨』により、ロマンの島として多くの観光客が訪れていた当時、この大火は「名勝城ヶ島の大火、全島廃墟と化す」(東京日日新聞)と大きく報じられたそうだ。
無事、「導きの書」を手に入れたので、資料館周辺で暗号解読に没頭する他の参加者らを見習って、暗号に挑戦してみることに。参加者の方に話しかけてみると、「難しいですね~、さっぱり解けません」と苦戦の声も。
普通の観光では味わえない"交流"と"駆け引き"
地元の人へ聞き込みや、時に参加者同士でも情報交換を行うのも重要な戦略の1つ。地元縁の人物や、地元の人に聞くとすぐにわかることも暗合に組み込まれており、地元の歴史に触れたり、地元民の方と交流できたり、さらに参加者同士の駆け引きなど、宝探しならではの"観光"が楽しめるのも、同イベントの醍醐味となっている。「導きの書」のに書かれた修験者「六郎」の合言葉「資盈」は、資料館の近くにあった海南神社の祭神"藤原資盈"の名前らしいのだが、地元の方聞くと、すぐに読み方が「すけみつ」であることが判明。
地元の方に道を聞いたり相談すると、色々と親切に答えてくれる。一緒に暗号を考えてくれたり、アイデアを提供してくれる方も |
食事もイベントの楽しみの1つ。観光協会の協力により、イベントの参加パスを提示すると割引してくれるお店もあった。写真はイベント参加者へのサービスメニュー・マグロとあかもくの丼(味噌汁付) |