「第二十一代島主より、百代の民へ告ぐ。城の島に伝わる、かの財宝は我らの掟にしたがい、秘密の地へ封印す。島歴百風年の春祭礼の日、受け継がれし役割を果たす守り人が現れ、風の封印を解く。二人の守り人が導きの書を渡し、四人の修験者が勇者の試練へ導くだろう。選ばれし勇者は儀礼を経て秘密の地へ訪れ、ついに財宝を手にせん」。古い地図に記された奇妙な文言と、地図の裏面に並んだ謎かけのような絵と言葉。どうやらこれらは、"宝"の在り処を示しているらしいのだが……。
描かれている地図はほとんど白地図状態で、大雑把な道と"守り人"の場所のみが書き込まれている、奇妙な"宝の地図" |
財宝地図の裏面には、10個の暗号が。どうやら、地図から財宝の場所を読み解くための"手がかり"らしいが…… |
実はこれ、4月24日に、宝探しイベントの企画・監修を行っているラッシュジャパンが神奈川県・城ヶ島で実施した「100万円争奪宝探しイベント『第1回 タカラッシュ! GP』」の"宝の地図"で、100万円が手に入る「言葉」の隠し場所が記されている。今回、本誌記者が同イベントに参加。100万円を手に入れるべく、本気の宝探しを慣行してきたので、その模様をレポートする。
本格的な宝探しを体験! 100万円争奪「第1回 タカラッシュ! グランプリ」
「100万円争奪宝探しイベント『第1回 タカラッシュ! GP』」は、同社が運営するWebサイト「宝探しサイト タカラッシュ! 」の10周年記念として、三浦市観光協会の後援を得て実施されたもので、島のどこかに隠された「風の財宝のキーワード」を最初に発見した参加者は財宝「100万円」を手にすることができるという、本格的な宝探しとなっている。この日、現地に詰めかけたのは、100万円に熱い想いを抱いた、およそ700人の猛者たち。天候は曇りで、海風が冷たく肌寒い日だったが、ゲーム開始を心待ちにしている参加者たちの気合と熱気は十分。受付会場となった県立城ヶ島駐車場は、円陣を組んで士気を高めるチームの声が響くなど、パワーに溢れていた。
島には、約700人の猛者たちが集結。同イベントへは、1万5,000人以上の参加応募があったとのことで、事前に行われた「選抜試験」では、「100万円への想い」をテーマとした作文でスタッフたちの心を揺り動かした3,000人に参加資格が与えられたとのこと。「100万円で、失った家族をとりもどす! 」という切なくも力のこもった"想い"もあったそうだ |
今回、最終的に目指すのは、島内の"秘密の地"に隠された「風の財宝のキーワード」。参加者たちに最初に与えられるのは、未完成の「財宝地図」と、次の情報。
・"守り人"が、地図を完成させる「導きの書」を持っている
・10個の暗号は、地図を完成させるための"手がかり"の隠し場所
・「導きの書」と10個の"手がかり"で地図が完成
・「導きの書」に4人の修験者の居場所と合言葉が暗号で記されている
・4人の修験者は「暗号地図」を持っている
・修験者に合言葉を伝えると「暗号地図」がもらえる
・「暗号地図」を解くと、4つの「風の手がかり」の場所がわかる
・「風のてがかり」と完成した「財宝地図」で「風の財宝のキーワード」の場所がわかる
以上を足掛かりとして、参加者たちは100万円を目指し島中を捜索する。なお、「風の財宝のキーワード」には、いくつか偽物も用意されており、推理を誤ると偽物をつかんでしまう可能性も。さらに、キーワードの発見報告ができるのは1チームにつき1回のみとなっており、誤ったキーワードを報告してしまったチームはその時点で脱落となる。また、同イベントではそのほか、移動手段は徒歩のみ(走ると失格。競歩はセーフ)、発見した宝箱や手がかりを持ち去ったり隠滅する行為の禁止、15:30までに受付会場に戻らなければならない、といったルールも設けられている。
なお、賞品には、100万円以外にもサザエ2kgを10セット(城ヶ島観光協会) / あかもく12セット(城ヶ島観光協会) / *「みさきまぐろきっぷ」(京浜急行電鉄) / トリックシアターで行う夜の宝探しイベント・ペア招待券(1万5,000円相当 / ラッシュジャパン)も用意されていた。
* 京急線三崎口駅までの往復と三崎エリア指定区間のバス乗車券、まぐろ料理(メニュー指定)、レジャー施設利用券がセットになった切符